【銀魂】ドS馬鹿野郎に惚れた結果【沖田総悟】

だいたいの人は嘘つかれると怒るけど、怒らない人も案外いるらしい ページ27

「･･･ったく」



とんだ無駄足だった。



朝っぱらから体力使い果たした気がする



なんて思いながら自室までの廊下を歩いていると、目の前から人が歩いてきた



よく見るとそれは



「総悟･･･」



呟くようにそう言った言葉は、どうやらソイツにも聞こえたようで



私と目が合う



立ち止まって、無言の二人







･･･気まずい。





「･･･なァA」



突如名前を呼ばれて、ピクリと肩を震わせる



「な、なに」とぎこちなく返せば、近寄ってくる総悟



え、なに、なに



「･･お前、いつから万事屋の旦那と付き合ってた」



気づけば目の前まで来ていたソイツに見つめられながら、そう聞かれる



その瞳は、少し苦しそうで、熱を帯びていた



「･･･そ、そのことだけど、さっきの嘘だから」



あまりにも恥ずかしくて、目を逸らしてしまったが、ちゃんと話す



「銀さんと付き合ってるとか、全然違うから」



「････は？」



間抜けな声をあげた総悟



チラ、と横目で見てみると、口をポカンと開けていた



いつもの総悟じゃ考えられない行動に少し戸惑っていると



「･･･なんでィ、嘘だってのか」



溜め息混じりにそう言いながら前髪をかきあげるソイツ

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