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ソン･ハンビンside
ほとんどの席が埋まっている中、まだ自分の隣の席が空いている。
まだこの場にいない練習生はKグループの2人だけ。
どんな人が来るのか、
2人で来るのか、
もうデビューしてる人なのか、、、
期待で胸がふくらむ中、
大きなモニターが光った。
そこには
"
と表示された。
オーディションで事務所に所属していない人が出るのは割と珍しいことだと思う。
個人練習生だとしても、元々どこかの事務所に所属していたという人が多いだろう。
彼はどうなのだろうか、、。
続いてスターも表示されるが、
「スター１つか、、、、」
Kグループは自信を持っている人が多く、３つか4つシールを貼っている人がほとんどで、それ以上に貼れるだけ貼っている人までいた。
個人練習生という言葉も、１つだけのシールも、全てに興味がわく。
いろんな意味で会場にいる全員が今から入ってくる少年に注目する中、ひとつの影が会場に入ってくるのが見えた。
.
その姿が見えた瞬間、多分この会場にいる全ての人が息をするのを忘れてしまったと思う。
そのくらい彼は、綺麗だった。
大きな目はセットの光を吸い込み、キラキラ輝いている。
薄くて形の良い唇がキレイに弧を描く。
女性だと言われても納得できるくらい整った顔立ち。
スタイルも良く、顔がとにかく小さい。
背は男性のように高めなのに、華奢な肩が
中性的な魅力を醸し出している。
全員が彼のビジュアルに見入っていた。
さっきまで隣でずっと喋っていたクム･ジュンヒョンだって今は言葉を失っている。
『うわぁ、、すご』
そう言ってセットを見渡す彼からは、どこか少年のような無邪気さが感じられた。
彼の一挙一動がスローモーションに見える。
「っっ、、。」
そんな彼と目が合った。
席に移動し始めた彼を見ながら、
どうか隣に座りますように、と願う。
俺の隣の席より下の方にある空いてる席の横を通り過ぎ、彼が横に立った。
『お隣失礼します。』
高すぎず、低すぎず、心地よい声でそう言った。
「どうぞ。」
軽く微笑みながら答えたが、うまく笑えてなかったかもしれない。
何よりも彼が隣に座ってくれたのが嬉しくて。
俺はどうしても下がってくれない自分の口角を隠すのに必死だった。
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HR(プロフ) - りりちゃんさん» ご指摘ありがとうございました🙇♀️これからもthat momentをよろしくお願いします！！ (2023年4月3日 1時) (
レス) id: 8fd27ab50e (このIDを非表示/違反報告)
りりちゃん(プロフ) - 楽しく読まさせていただいています！ところどころまだ一人称が私のところがありました！世界観のためにも修正した方がいいかもしれません！これからのお話も楽しみにしています！ (2023年4月2日 21時) (レス) @page33 id: aea422ffca (このIDを非表示/違反報告)
カナタ(プロフ) - ボイプラはまってて男主のお話が読みたくて検索したらこちらの作品に出会えました！お話の進行度と各ケミの絡みがめちゃくちゃ良くて🩵更新楽しみにお待ちしてます！ (2023年3月30日 9時) (レス) @page37 id: 6626970891 (このIDを非表示/違反報告)
HR(プロフ) - ハナさん» 気付いた所は変更しました、！ご指摘ありがとうございました🙇♀️🙏 (2023年3月21日 18時) (レス) id: 8fd27ab50e (このIDを非表示/違反報告)
ハナ - お話とても楽しく読ませて頂いてるのですが、もしよければ主人公の一人称が「私」になっているところを変えて欲しいです。お願いします🙇🏻♀️ (2023年3月21日 15時) (レス) id: 0f49341a7c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：HR | 作成日時：2023年3月9日 17時
