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走っても走っても、背後から気配が消えない

息をきらしながら家へ帰り、ガチャンッと勢いよく扉を閉め鍵をかけた

「A君おかえりなさい……何があったんですか、顔色が悪い」

『いや、ちょっと…』

ピンポーンっピンポンピンポンピンポンッ

『ッ…』

けたたましい呼び鈴が鳴り、ガチャガチャとドアノブを回す音が聞こえる

正直言ってかなり怖い

「…」

『…すみません、なんか、ストーカーに追いかけられてて…』

学校を出てすぐに視線を感じた。撒こうとはしたものの、ナゼか逃げ切れず焦りまくり、考え無しに家まで走って帰ってきてしまったのだ

恐怖からか正しい判断ができなかった…これではストーカーに僕の家が知らせてしまったも同然だ


『ごめんなさい…僕、』

「いえ、A君は何も悪くありません。私がすぐにあのウジムs「Aちゃ〜〜ん」っあ゛?」

アオさんが僕を安心させようと微笑んだあと、直ぐにあのストーカーの気味の悪いネットりとした声がチャイム越しに聞こえた


「Aちゃん今ご両親お家にいないんでしょ?俺知ってるんだぁ!寂しいでしょ?辛いでしょ?俺が一緒にいてあげる。俺が君の拠り所になってあげる。だから開けて?ね?開けて??……開けろ、開けろよ!!!」


思わずアオさんの背中に隠れ、ギュッと服を握ってしまう。今までのトラブルで1番精神的に辛いかもしれない

…アオさんの表情は見えないが、多分、怒っている気がする
なんなら今すぐにでも飛び出して行きそうだ

『…待って、行かないで…ください』

「っはい、大丈夫です。私がいます。ずっと傍に居ます。」

アオさんは僕に向き直り、手を優しく包み込みずっと頭を撫でてくれた


……それからしばらくして、ストーカーは諦めたのか「また来るね、明日は恥ずかしがらずに扉を開けてね」と言い残し去っていった


『明日、警察に来てもらったほうがいいですよね』

「…そうですね、僕が連絡しておきますよ。さ、温かいお茶を入れますね、今日の夕飯はA君の好きな和食ですよ」

『…楽しみです』


アオさんのいつも通りの優しさが、今の僕にはとても有り難かった



その後、ストーカーは現れることなく、二度と姿を見せることは無かった

警察が捕まえてくれたのだろう、今度お礼を言わなくては

ーーー

路地裏

「ヒイッ!!やめてくれ!許してくれ!!俺が何をっっ…」

「二度と僕の宝に危害をくわえるんじゃねぇクソ野郎」

数日後、身元が特定出来ない程の無惨な死体が発見された

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アカイカ - 朱夢さん» ありがとうございます!✨ (2022年6月5日 21時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
朱夢 - とても面白かったです‼️寒暖差激しいですが頑張ってください。 (2022年5月24日 19時) (レス) id: af58c4fc49 (このIDを非表示/違反報告)
アカイカ - しおポンさん» ありがとうございます…!ハチャメチャに嬉しいです! (2022年5月16日 17時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
しおポン - 作品、拝見させて頂きました、、、!これからどんな風に主人公君が成長していくのか楽しみです! (2022年5月16日 1時) (レス) @page15 id: 6db5cc4293 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカイカ | 作成日時:2022年5月13日 21時

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