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碧葉さんが家へやって来て早1ヶ月。

元々人と関わることが苦手だった僕は、最初は近ずかなかったり怯えてたりしていたが、住み込みでずっと家にいるので会わない訳にもいかず…


「A君、今日のお夕食はどうしますか?」

『…煮魚がいいです、アオさんの作った和食好きなので』

「ふふ、嬉しいです。手によりをかけて作りますね!」


普通に仲良くなった。


母さんは碧葉さんことアオさんを紹介してからたった1週間で日本を出て海外へ

よく知らぬ男と1つ屋根の下…何も起きない筈がなく


朝起きれば美味しいご飯が出来ており、学校から帰れば手作りオヤツ、更に夕飯には僕のリクエストになんでも答えれちゃう有能っぷり

胃袋を掴まれました


頂きますと手を揃え、アオさんとご飯を食べる

最初はご飯を食べなかったアオさんも、僕が一緒に食べましょうと言えば、すぐに食卓に着いた。だって気まずかったんだもん…僕が食べてる姿ずっと見てるから……それに、執事じゃなくて家政夫さんだし

だから、敬語も堅苦しい話し方もしなくていいと伝えたのだけど、首をブンブン振られ全否定された。


「無理です無理です、いくらA君のお願いでも、私なんかが偉そうにタメ口なんて……君付けでも烏滸がましいのに本当勘弁してください…!」

と、泣きそうだったので諦めた

この人何があったんだろ…なんで僕に対してこんなに畏まっているんだ?と不思議に思い訪ねると

「私は一条夫妻に助けられた身なのです。なのであのお二方の大切な宝…A君も、私にとって唯一無二の存在なのです」

と、それはもう慈愛の満ちた目を向けられた


……え?うちの両親普通のお仕事だよね?海外で何がどうしてこんな事になったの??

っしーらない!この人の過去も両親のいつも詳しく教えてくれないお仕事も僕しーらないっ!!

僕の勘が言っている、詮索するなと


『…ソッカ』

「はい!だからなんでも言って下さいね!僕がどんな事でも叶えますから!」

『…』


ヤベェ奴が来てしまったのでは……
このままだと、堕落生活まっしぐらだ

それはダメだと、なけなしのコミュ力をフル動員させ、積極的に家事を手伝う事にした



「あぁっA君!掃除は僕がしますから!!」

『何言ってんですか!この家無駄に広いんですから2人でやった方が早いに決まってます!』

「うぅ優しい…」

『こんな当たり前の事で泣きそうにならないで下さい!!』

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アカイカ - 朱夢さん» ありがとうございます!✨ (2022年6月5日 21時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
朱夢 - とても面白かったです‼️寒暖差激しいですが頑張ってください。 (2022年5月24日 19時) (レス) id: af58c4fc49 (このIDを非表示/違反報告)
アカイカ - しおポンさん» ありがとうございます…!ハチャメチャに嬉しいです! (2022年5月16日 17時) (レス) id: 64c8d779ad (このIDを非表示/違反報告)
しおポン - 作品、拝見させて頂きました、、、!これからどんな風に主人公君が成長していくのか楽しみです! (2022年5月16日 1時) (レス) @page15 id: 6db5cc4293 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アカイカ | 作成日時:2022年5月13日 21時

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