その9 ページ30
そういえばあの問題魔獣はどこに行ったのかと辺りを見回す。けれどどこを見ても見当たらずエースに聞くとこの国の名物料理を召し上がっているそう。
｢な〜に〜？あっの問題魔獣私を差し置いて名物料理食べてるだって〜？羨ましいなっ！！｣
｢あ、そっち？｣
他に何があるってんだい。私も食べたいなーと声を漏らせば王様の粋な計らいでこの後私も食べられることになった。
｢それで？何が目的でさらわれた訳？｣
身体の大きなフロイド先輩が私を見下ろしながら聞いてきた。かくかくしかじか、と訳を説明すると他の面々も理解したようだ。
王様がみんなに向かって謝ると別に良いといった感じの態度を取るNRCの皆様。王様は苦笑いをして再び私に声をかけた。
｢それでは妻のところへ行こうか。案内は私が。それと医師が付く。｣
突然私の後ろから現れた白いローブを纏った男の人。見た目は若く20代後半くらいだ。いつのまに自分の後ろにいたのか、あまりの深くは考えず王様の後ろをついて行った。
途中甲冑が並ぶ通路を通って、右に曲がり1番奥の部屋に辿り着く。どうやらここがお妃様のお部屋のようだ。王様が扉をノックし声をかけると優しいソプラノの声が扉の向こうから帰ってきた。
｢入るぞ。｣
｢陛下……と、そちらの方達は？｣
｢お前を救ってくださる方とその御学友だ。｣
お妃様は目を大きく開き口に両手を重ね、｢まあまあ、遠くから起こしになられたのですね。その制服…ナイトレイブンカレッジのものですね。｣と言った。制服を見ただけで判断できるなんて凄い人だなと呑気に考えていると王様が話を切り出した。
｢この方はあの花を光らせることが出来る。そうすればお前は助かることが出来る。やっと、寝たきりの生活から脱することが出来る、娘と一緒に庭で茶会を開けるぞ。｣
お妃様の手を取り泣きながら話す王様を見て、救ってあげたいという想いが強まった。ならば早く行動せねばと医師の方に話をする。
｢私はどうしたら。｣
｢この国にもあの花が存在します。｣
そう言うと鳥籠のようなものを取り出した医師。その中には金色に輝くあの花が1輪ポツンと置かれていた。
｢これを使いどうかお妃様を救ってください。｣
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りんご飴(プロフ) - どんさん» 申し訳ありません夢主のイメージは読者の皆様がより楽しく読めるようにお任せしたいと考えています。コメントして頂いたのに御要望に添えず申し訳ないです。コメントありがとうございました。 (2021年6月29日 21時) (
レス) id: 3b5b4953e4 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年6月29日 15時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
Lucia(プロフ) - はじめまして。すごく内容も好きで何度も読んでしまいました。おきにいりもさせていただきました！更新たのしみです！ (2021年4月6日 22時) (レス) id: 3da15bbf48 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ飴 - 名前似てますね！ あっとても面白かったです！！ (2021年2月23日 17時) (レス) id: 77a7bd0b14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご飴 | 作成日時：2020年12月25日 1時
