その5 ページ26
｢Aの力は一時的な物なのだろうか？｣
ツノ太郎が顎に手を当て首を傾げ難しい顔をした。
確かにツノ太郎が言っている通りこの力が一時的なものなら私は救われる。しかし一時的なものじゃなかったとき一体どうなってしまうのか、頭をぐるぐる回転させ考えてみる。するとアズール先輩が視線を向けてきた。なんだろうと顔を向けると先輩は口を開いた。
｢Aさんの力に関しては実験してみないことにはなんとも言えませんね。Aさんは構いませんか？｣
真剣そのものの目をしてじっとみつめてくるアズール先輩。この人も人の感情ってものを持っているんだと失礼かもしれないがそう感じた。何時もは、契約契約言ってる守銭奴な彼だけれど今はそんな彼を信じてもいいかと思えた。
｢それで助かるならなんでもやります。｣
こうして私を被検体とした実験が始まる。植物園に行き最初はおとぎ話の通りの治癒の力が使えるのかという実験を行った。実験の協力でアズール先輩に1度切り傷を負ってもらう事になり気が引ける中力を発動するために鼻歌を鳴らす。するとたちまち辺りは黄金に輝きみるみるうちにアズール先輩の傷を治した。
｢…これは、まあ、目を剥く光景ですね。力は本当のようだ。Aさん、体の方に異常は感じられますか？｣
｢今のところは別に。普通です。｣
｢ふむ。発動者には影響は無いとみていいでしょう。｣
｢これって、私以外が歌っても光らないんですか？｣
実験をしてふと思いついた疑問だ。歌って花を光らせるだけなら誰でも出来るのではないかと、そう思った。
｢いや、それは出来ないな。我々も試しにやってみたのだが、全くもって光らなかった。｣
トレイン先生が私の質問に答える。トレイン先生とクルーウェル先生は肩を落として困ったという表情をした。
トレイン先生が言うには私以外にまだこの花を光らせる人は現れていないらしい。
困った、と全員で実験の続きを始めようとしたその時"ガシャーンッ"という音が辺りに広がった。
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りんご飴(プロフ) - どんさん» 申し訳ありません夢主のイメージは読者の皆様がより楽しく読めるようにお任せしたいと考えています。コメントして頂いたのに御要望に添えず申し訳ないです。コメントありがとうございました。 (2021年6月29日 21時) (
レス) id: 3b5b4953e4 (このIDを非表示/違反報告)
どん - 夢主人公のイメージイラストが見てみたいです (2021年6月29日 15時) (レス) id: 9e05ed3410 (このIDを非表示/違反報告)
Lucia(プロフ) - はじめまして。すごく内容も好きで何度も読んでしまいました。おきにいりもさせていただきました！更新たのしみです！ (2021年4月6日 22時) (レス) id: 3da15bbf48 (このIDを非表示/違反報告)
イチゴ飴 - 名前似てますね！ あっとても面白かったです！！ (2021年2月23日 17時) (レス) id: 77a7bd0b14 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんご飴 | 作成日時：2020年12月25日 1時
