アイノカタチ【青】

＊24＊ ページ25

♡ るぅとside

｢それでねぇ僕にチョコ渡してくんの、可愛くない？｣


る｢はいはい、もう10回は聞きましたよ｣



この通り同じ内容を何回も話してくるころちゃんにそろそろうんざり。


…まあ、今日はころちゃんの奢りなので何も言いませんが


僕がカフェに到着した時は死んだ魚の目をして待っていたのにAさんのことを話し出すと笑顔になるところ、素敵ですね


きっと本当に大好きなんだなというのがどこからともなく伝わってきます



あのころちゃんをここまで引き出せるAさん、ただものじゃないですね。


僕ですらハニートラップに引っかかりそうになるくらい可愛らしい方です、気をつけないと。


｢ねえるぅとくん聞いてる？｣


お互い自分の世界に入りすぎて全く気づかなかった。


｢…そんなに好きなら告白すればいいんじゃないですか？｣


そう言うと僕の目の前にいる彼は顔を真っ赤にしてぺちぺちと頭を叩いてきた



むしろその辺にいる女の子よりころちゃんの方が可愛いのでは？と思ってしまうくらい。このばかやろう



でもまだ告白する勇気はないらしい



断られたら…とか絶対嫌われてる…とかすぐマイナス方向に持っていくんだから。



まあ、ころちゃんが告白しないなら僕が奪ってあげてもいいんですけどね？








なーんちゃって。

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