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十八輪の花 ページ19

日が少々暮れてきたので、Aは帰ろうとした。





すると、任務から帰ってきたのだろうカナヲがいたのに気付いた。





『カナヲちゃんこんにちはお疲れ様です。』






Aがいた事にびっくりし、カナヲは涙を浮かばせた。





『カナヲちゃん…はい、これ!』






ブレスレットを渡した。





「…! ありがとう。」






カナヲは顔を緩ませる。






カナヲにとってAは、亡くなったカナエのような存在だった。






『カナヲちゃんさようなら。』





カナヲは行かないでとばかりに、Aを抱きしめた。





Aは、一瞬驚いたが、直ぐにカナヲの背中をさすってあげた。





『カナヲちゃん、また今度ゆっくり話そうね。』





カナヲは渋々、Aを離した。






「…ばいばい。」






カナヲとAは手を振った。






蝶屋敷を出ようとした時、しのぶが呆然とAを見つめていたことがわかった。





Aは咄嗟にしのぶを抱きしめた。






『いつも我慢してるんでしょう?しのぶ。たまには…泣いてもいいんですよ。』






しのぶは泣いた。






しのぶにとってもAは亡くなったカナエの様な存在であり、唯一の心の拠り所である。






「A…!私の前から急に姿を消さないで!!!」







『ごめんなさい。しのぶ…。』







しのぶは涙が枯れ果てるまで、Aに抱きついて泣いていた。









「ごめんなさい…A。取り乱してしまって。。」






しのぶは謝る。






『いいんだよ…しのぶ。辛いことがあったらいつでも私に相談してくださいね。』






「ありがとう…」







Aは帰っていった。






しのぶはAが見えなくなるまで、ずっと手を振り続けた。

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アイリ - もうこの小説は神ってますね…最強です! (2021年12月11日 12時) (レス) @page11 id: 9da3e59768 (このIDを非表示/違反報告)
kyr - エ…。し、小説書くの上手すぎません?…、とてもとても凄くて、惚れました! (2020年8月2日 9時) (レス) id: 1a9dc60db7 (このIDを非表示/違反報告)
くまん(プロフ) - メロンソーダ大好き人間さん» ありがとうございます! 少しスランプ気味だったんですけど、これから遅い更新になると思いますがよろしくお願いします!☆ (2020年1月22日 0時) (レス) id: 7a77bfda0d (このIDを非表示/違反報告)
メロンソーダ大好き人間 - 初めまして!とても面白いですね!!続き凄く気になります!!ゆっくりでいいのでお願いします!!更新頑張ってくださいね!! (2019年12月9日 20時) (レス) id: 0747bee2c2 (このIDを非表示/違反報告)
くまん(プロフ) - しらとぅさん» しらとぅ様、ありがとうございます! 作者は変態なので 皆さんが引いてしまうんじゃないかと内心ひやひやしながら執筆してます笑 コメントして貰えるのって凄く嬉しいし、ありがたいです(T_T) 感謝… (2019年12月3日 0時) (レス) id: 7a77bfda0d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:瑠璃 | 作成日時:2019年11月11日 21時

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