麗柱は超美人。

十一輪の花 ページ12

Aside





急に下半身の方に激痛を感じたので、直ぐに起きた。




気付けば、後ろから私を抱きしめた形で冨岡様が眠っていた。





そして、私と冨岡様は全裸状態なことに気づいた。









…そうか私は冨岡様と………






考えるだけで頭が痛い。



私はその場にいたくなくて、一刻も早く、散乱している衣服を適当に着用し、外の空気を吸いに行った。




満月の夜が目に映る…。



こんなにも自分が憂鬱に浸っているのに対し、月は綺麗に夜空を照らしていた。



先程の冨岡様は、あまりにも酷すぎた。



明らかにハジメテだった私にはあまりにも苦しく、且つ無理やりであった。




何度泣いていたか分からない。




行為を思い出してしまうと、私が苦痛に耐えている顔を冨岡様は法悦に浸っていたことが脳裏に焼き付いていた。





それがあまりにも恐怖で、次から次に涙が頬を伝っていた。




少しずつ苦痛が快楽に変わる瞬間を、冨岡様は見逃さず更なる奥をついてきた。



キスマークなんて、衣服を脱ぎ鏡で確認してみれば一目瞭然だろう。




自分が思っている以上に、悲しみに浸っているのだろう。



…行為を思い出しても涙は出なかった。





……




もう一度月を見る。






あまりにもその美しさに、今の自分には嫌気がさしてしまった。



−−−−−−ｷﾘﾄﾘ−−−−−−

お待たせしました！(＞＜)

十二輪の花→←十輪の花

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す