前方保護者面/shk ページ14
※後輩をかわいがってくれる釈迦さんの話です not恋愛
「朱に交われば赤くなる計画…？」
きょとんとする私の前で、元極悪ギャングの渋ハルが満足そうにうなずいた。
「Aさん、ギャングになめられるのが悩みって言ってたよね？」
「はい」
「上手くあしらったり言い返せないって言ってたからさ、身近にお手本がいればいけるんじゃないかって」
「釈迦さんのほうに迷惑かかりそうですけど…」
「あ、もう釈迦さんにはOKもらってるから大丈夫」
「し、仕事がはやい」
渋ハルの説明によると、しばらくの間釈迦さんが私の面倒を見てくれるから、その間に釈迦さんからいろいろ学べということらしい。ロスサントス市警ではバディを固定することはめったにないので、釈迦さんとのバディは警官としてのスキルアップのためにもとてもいい機会だと思う。
私は新人のころから口が立つ方ではなく、罰金や罪状に関しては丸めこまれかけることが何度もあった。大体近くにいた同僚に助けてもらっていたものの、さすがに1人で何とかできるようにならなきゃと決心し、渋ハルに相談したところ、このような状況になったのだった。
おもむろにステートを確認した彼は、スッとデスクから立ち上がった。
「あ、釈迦さん出勤してきたみたいだし、僕もうパトロール行ってくるわ。頑張ってね〜」
「あ、ありがとう!頑張ります!」
私もパトロール行かなきゃ、と勢いよく立ち上がり、押収物を収納している部屋に入ると、押収したOGGを整理している釈迦さんがいた。
「おはようございます!今日からよろしくお願いします!」
「おーおはよ、よろしく」
顔を上げた釈迦さんの目元には、いつものようにうっすら隈ができている。
「すいません、釈迦さん忙しいのに面倒見てもらうことになってしまって」
「いや全然大丈夫だから気にしないで。しばらくバイクばっかだったからちょうどいいわ」
釈迦さんはひらひらと手を振ってそう答えた。
「てか、今思ったんだけど、俺遠回しに渋ハルさんにディスられてね？要はレスバ強くて怖そうな人ってことで頼まれたんじゃん」
「いや、あの、い、畏敬の念とかそういう感じですよきっと」
「フフッ。別に良いけどね、気にしてないし。まあAさんには良い機会なんじゃない？ガンライセンスの電話、自分にばっか掛かってくんの嫌でしょ」
「そ、それは確かにそう…頑張りますね」
ファイティングポーズをとった私の右手に、釈迦さんがグータッチをしてくれた。
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流 - 見つけたので読んでみたら懐かしくなってロスになってしまいました！凄く良いお話ばかりですね。更新があればkneさんのお話待ってます！ (4月21日 2時) (
レス) id: 3b26bb41f1 (このIDを非表示/違反報告)
lemon - リクエスト書いてくださって本当にありがとうございます！しゃかさんの口調が本当に大好きなので上手くトレースされていてスラスラ引っかかることなく読めました！私が見たかった話そのもので本当にめちゃくちゃ好きです😘 (12月26日 9時) (レス) id: 07a8a3ab03 (このIDを非表示/違反報告)
ねるねる(プロフ) - ありがとうございます!そう言ってもらえるととても嬉しいです! (12月6日 21時) (レス) id: 4974eeeb32 (このIDを非表示/違反報告)
miyaana(プロフ) - 好きです！応援してます！ (11月24日 17時) (レス) id: dd83a370ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねるねる | 作成日時：2023年10月22日 22時
