episode �� ページ6
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ぴったり5時半。
ぱち、と目が覚める。
ギギ、と軋むような音がしてそれっきり音は消えた。
そのまま立ち上がり自分の体を確かめる。
うん、今日も異常はない。
制服に着替え、髪をまとめる。
今日は綺麗な感じのメイク。
6時になると寮長がやってくる。
そして寮長、副寮長と並んで朝食を摂る。
これが毎日の朝。
ただ、少し違うのはあの1年生、エペルくんがいること。
歓迎会の時に色々したらしく、既にヴィルサン、などと呼んでいた。
仲良くなるの早いなぁ、なんて思いながらフレンチトーストを頬張る。
いつも3人でいたから少し違和感を感じるけれど嫉妬なんてしない。
彼は姫と呼ばれるんだろうな。
見た目は可愛いし、身長も低いから。
寮長がテーブルマナーを厳しく教える中ナイフとスプーンを置いて口元を拭う。
食器を下げてから戻ってきても相変わらずだ。
『寮長、急がなくては間に合わなくなりませんか？』
もうあと20分程で予鈴がなる。
僕達はいつでも予鈴に余裕を持てるように行動している。
今日はいつもよりも20分程行動が遅い。
ヴィル「あら、本当ね。エペル、少し急いで食べなさい。」
エペル「はい、ヴィルサン…」
急いで掻き込むエペルくんに寮長が怒鳴りつけていた。
既に食事を終えている副寮長は2人の様子を見てニコニコと笑っている。
僕はそこから目を逸らしぼーっと外を見つめた。
＿＿＿＿
epel side
寮長のヴィルサンに目をつけられてから厳しく指導される。
慣れない環境だけど必死に食いついていくしかない。
そんな中厳しいヴィルサンが常に賞賛しているのがひとつ先輩のAサン。
確かに言葉では表せないほど綺麗な顔をしている。
それこそ気が遠くなるような顔。
人形のように作られていると言われても普通に頷けるような。
そんなAサンは朝から髪もメイクも驚くほど完璧で僕と同じ制服を着ているはずなのにドレスを着ているかのように華やかだった。
そして今も。
急いで朝食を摂りながら少しだけAサンを見た。
外を憂いを含んだような目で見つめている。
自然と伏し目がちになっていてその長い睫毛が真っ白な肌に影を落としていた。
Aサンの行動、一つ一つが全て作られたもののように美しい。
人の心を掴んで離さない、どこか不思議な人だった。
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夜雨 - 三ページですよ (2020年8月18日 9時) (
レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - 夜雨さん» 報告ありがとうございます！すみません、どこのページでしょうか…？ (2020年8月17日 21時) (レス) id: 526cecfd7a (このIDを非表示/違反報告)
夜雨 - 寮服が両服になっています。 (2020年8月17日 21時) (レス) id: a3c70cbb44 (このIDを非表示/違反報告)
美咲(プロフ) - オバブロかな？姿から「なーんてね」「ふふっ」ってぎこちなく笑って言ってるのが想像できた…。鳥肌ァ。自分の為なのに他の人の為になってるパターンあるの最高。誰かに優しく抱きしめられたい感じ？孤独から解放、理解されたい、もどかしい…先が楽しみ…(文字数許さn (2020年8月11日 21時) (レス) id: f6fdf86c66 (このIDを非表示/違反報告)
蓮(プロフ) - 主人公君の設定が滅茶苦茶刺さります……更新楽しみにしてます！ (2020年7月26日 1時) (レス) id: 0d837f5408 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：椎名 | 作成日時：2020年2月11日 22時
