鬼灯の冷徹裏切られた獄卒…家出したった☆ (ページ3)

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２話　私物、そして家出ページ3

ある日のこと…

お香さんからもらったアクセサリーをつけて

歩いていた

すると…

姫華「あら、Aちゃん！」

姫華さんがいた

姫華「あら、それ素敵！ちょっと見せて？」

貴女「え、あ、うん…」

姫華さんにアクセサリーを、渡したら

着けて、嬉しそうにして

獄卒「お、姫華さんそれどうしたんだ？」

姫華「あ、これ？Aちゃんにもらったの♥」

貴女「え、私、あげるとは…」

姫華「嘘！さっきくれるって言ったじゃない！」

いや、本当に言ってないんだけど

姫華「今さら返してだなんて、ひどいわ！」😭

獄卒「Aさん、なんでそんな意地悪言うんだよ！」

貴女「……」

あ、そうか

これ、ワナだったんだ

手元に残ったのはただひとつ

…鬼灯さんにもらったペンダント

これだけは、あの日から

姫華さんに見つからないようにしてた

色合いで鬼灯さんと分かるから

でも…鬼灯さんまで向こうについた以上

持ってる意味あるのかな

…一応、持っておこう

どうしても辛いときは、違う誰かにあげよう

私は、決意した

家出しよう、と

事を荒立てたくない

それに自分から去れば、傷は浅くすむだろう

どのみちここにもう居場所はないし

追放処分は目に見えている

姫華さんも納得するだろうし

きっとウッハウハで居座るだろう

早朝、

私は荷物をまとめ

辞表を書き

閻魔大王の机に置いた

鬼灯さんへの手紙も添えて

この時間なら、

みんなまだ寝てるはず

特に鬼灯さんは爆睡型だから

閻魔殿を振り返り、

ぺこ、と一礼

貴女「…お世話になりました」ﾎﾞｿｯ

そして、

私は朧車に乗り込んだ

のれんから少しだけ

後ろを見た

遠くなる閻魔殿

もう戻るつもりもない場所

ﾜｲﾜｲ

ｷﾔｯｷｬｯ

ｱﾊﾊﾊｯ

楽しかった思い出がよみがえってきて

もう、あんな楽しい日常はないのだと

じわり、と涙がにじむ

貴女「…………」

…さよなら、大好きだった場所

広すぎてたまに迷子になりそうだったっけな

……さよなら、獄卒たち(みんな)

茄子くん、唐瓜くん、檎ちゃん、お香さん

楽しかったよ

………そして…………

貴女「…さよなら、……鬼灯さん」😢

…………好きだった人