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15話 救出 ページ16

鬼灯side

鬼灯「Aさん!無事ですか!」


着いたときには


Aさんが何か飲まされそうなところだった


金棒を投げて阻止


ぽかんするAさんに駆け寄る


貴女「鬼灯さん、なんでここが…」

鬼灯「白澤さんが、神の力でここを突き止めてくれたんです」



今回は白澤さんの力を借りて正解でした


白澤さんは女性とあらば力を惜しまない人ですから



その白澤さんは、落ちたボトルを拾い、


くんくん、と匂いを嗅ぐ


白澤「やっぱり…これ劇薬だね、しかも相当キツいやつ」


やはりですか…


Aさんが飲む前で良かった


姫華さんは獄卒たちに押さえられている


姫華「鬼灯様!なんで、なんでソイツなの!」

鬼灯「何がですか」

姫華「第二補佐官!なんでソイツが挙がってるの!」

貴女「…なんか牢で見張り番が話してるの聞いたらしくって」


なんてこと…


鬼灯「姫華さん、貴方第二補佐官になる気だったんですか?」

姫華「そうよ!そして鬼灯様と…」

鬼灯「…やれやれ、どんな夢見たらそうなるんですか?」

姫華「……ッ、ほ、鬼灯様ぁ、蹴っ飛ばしたの怒ってるの?謝るから許してよぉぉ」

鬼灯「ダメです」


ズバッ


今のでトドメを刺しました


蹴っ飛ばしたのはずっと忘れないし、許しません



姫華さんが第二補佐官の可能性はないし


私が姫華さんを愛することもありません




確かに一時はアレでしたけど…

Aさんは許してくれましたし


ネコ効果、ですかね



姫華さんはうなだれたまま、

獄卒に連行されました



貴女「……」



悲しげに見るAさん


かわいそう、とでも思ってるんでしょうか


まったく、優しい人なんですから



Aさんを部屋に連れていき

手当てする


貴女「ね、姫華さんはまだいる?」

鬼灯「いますけど…」

貴女「あのね…」


…………


Aさん、貴女本気ですか?




姫華さんに、補佐官の仮体験させることになった


座敷童子をこっそり見張りにつけて



結果は…



一子「姫華さん、サボってた」

二子「仕事、他の人にやらせて、自分がしたことにしてた」

一子「楽して合格狙ってる」


やれやれ…


不合格ですね


まぁもともとAさんを第二補佐官にすると

前から決めてましたから


そもそも私が

Aさんを第二補佐官にしたかったのは


彼女が頑張り屋だからですよ


ま、徹夜はなるべくさせませんがね

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作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月25日 23時

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