１１話 姫華の事実 ページ12
姫華side
ば、バレた…
ウソでしょ…
バレないようにしてたのに！
てか座敷童子、アイツ側だったの！？
ガキのくせに！
ませてんのよ！！
素直にしてりゃ
可愛がってあげても良かったのに！
急に花火上げたり
突飛な行動するからイヤんなっちゃうわ
それにしても…
今の話聞いて驚いた
あの時…
姫華『鬼灯様ぁ〜、大丈夫ぅ〜？…ちょっと何、この猫…邪魔なんだけど！どきなさいよ！』
ドカッ
蹴っ飛ばしたの鬼灯様だったってこと！？
猫はもともと嫌いなのよ！
すぐ爪立てるし！気まぐれて言うこと聞かないし！
黒猫はもっと嫌い！
不吉だし怖いし！
でも、鬼灯様と知ってたらあんなこと…
あ、まさか…
蹴っ飛ばしたときに
あの双子が言ってた、
座敷童子『あーあ、知ーらない』
って、このこと！？
正体知ってたの！？
なんで教えてくれないのよ！！
でも鬼灯様、なんで猫になんて…
あ…そういえば白澤様言ってたわね
鬼灯様が倒れたのは
ものすごく会いたい人がいて心が抜けた、とか…
じ、じゃあ…
鬼灯様が心だけでも会いたい人って…
まさか…コイツだったの！？
その抜けた心があの黒猫で、
黒猫の姿になってでも会いに行ったってこと！？
何で…
何でなの！！
何でよりによってコイツなのよ！！！
しかもさっき、黒猫だった鬼灯様に
シャーって威嚇されたし！
それ、Aさんに近づくな！的なこと？
アタシ…鬼灯様に嫌われた…？
蹴ったのは悪かったわよ！！
でも…
威嚇しなくたっていいしゃない！
う…
今は鬼灯様や他のみんなの顔が、目が怖い
そりゃちょっとやりすぎたとは思うわよ
だからってそんな目しなくたって…！
そうこうしていたとき、
アイツが懐からあるものを出した
あ……
アレは………！
アイツ、あんな良いモノ隠し持ってたの！？
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作者名：Nami☆ | 作成日時：2024年1月25日 23時
