検索窓
今日:6 hit、昨日:25 hit、合計:770 hit

10話 久しぶり ページ11

久しぶりだなぁ、閻魔庁


…黒猫ちゃんは私の無実を分かってる


だって、あの鬼灯さんの使いだもん


それはつまり、鬼灯さんが信じてくれたってこと



でもなぁ…、閻魔殿に入るの怖いなぁ…



まごまごしていたら、黒猫ちゃんが


黒猫「Aさん」


と、ふかふかの前脚でちょい、と私の顔に触れた


貴女「…分かったよ」


重い足取りで、中に入る



唐瓜くんたちがいた


一斉に向けられる視線


うぅ…怖い



…って、…え?


どういうこと?


鬼灯さんが倒れてる!?



何があったの!?



あ、もしかして…ストレスで倒れちゃったとか?



そう思っていたら


黒猫ちゃんがひょい、と地に降りた



トコトコ、と寄ってくる座敷童子


私の手を引き、寝ている鬼灯さんのそばに連れていく



姫華「ちょ、ちょっと何なの!鬼灯様に近づかないで!」



そう姫華さんが騒ぐ


それを黒猫ちゃんがシャーッ、と威嚇して制する


そうこうしているうちに鬼灯さんのそば



すると…、



ヒョイ


ふわぁっ



貴女「…え!?」



黒猫ちゃんが鬼灯さんに…


入った!?



むくり、と起き上がる鬼灯さん


なにがどうなってるの?



たぶん後ろの獄卒たちもぽかーんってしてる



鬼灯「Aさん、おかえりなさい」

貴女「あ、えっと…」

鬼灯「ふたりとも、頼んだものは?」

一子「首尾は上々」

二子「抜かりない」

鬼灯「上出来です」


…話が見えないんだけど…?


鬼灯「Aさん、すいません、あの黒猫は私だったのですよ」


ええっ!!


私の他にもざわつくみんな


知ってたのは座敷童子のふたりだけだったみたい


姫華「う、ウソ…じゃあ、あの時…」

鬼灯「ああ、姫華さん、“貴方に蹴られたわき腹”がまだ痛いですよ」


そう言ってわき腹をさする鬼灯さん


青くなる獄卒たち


みんな何かやらかしたみたい


しかも、ネコとはいえ鬼灯さんに


でもそりゃ分かんないよね


私だって分からなかったし


貴女「鬼灯さん、頼んだものって?」

鬼灯「貴女の無実の証明と…」


鬼灯さんは姫華さんを見た



鬼灯「姫華さんの悪行の数々です」


一子「証拠は全部写真とビデオカメラ」

二子「ボイスレコーダーもある」


…探偵か君たちは


ふたりがみんなに見せたものは


まぁー悪いこと悪いこと


私物の強奪や破壊

仕事の押し付け

気に入らないと罵詈雑言+暴行

…etc


うわぁ…(引)それ全部、まさに悪女のすること

11話 姫華の事実→←9話 補佐官、帰還



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.0/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
設定タグ:鬼灯の冷徹 , 裏切り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Nami☆ | 作成日時:2024年1月25日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。