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 寮に帰ると
 なぜか、ユウが玄関で待ち構えていた




「ずっとあの寮に?」


 不機嫌そうだ
 あんな別れ方をしてしまったからだろうか
 ナミはしゅん、とする「あ、別に怒ってるわけじゃ…っ、僕はナミちゃんに弱すぎる!」




「ただいまなんだゾ…」


 そこへげっそり顔なグリムが帰ってきた
 ナミの頭の上にとまり、ぐったりする




「つか…れた…」


 ナミはそんなグリムを心配し、すぐにキッチンへ向かう。ツナ缶を開けた
 するとバクバク、グリムは食べた
 そしてソファで寝てしまった
 かなり疲れている




「うっ…なんとしても止めないと」


 ユウはグリムを見て、決意した
 話を聞くと学園長にアズールを止めるよう言われているようだった
 一年前にも同じことがあり…




「って、ナミちゃん知ってるんだっけ?」


 ナミは頷いた
 アズールはもともと1年頃からの付き合いだった




「あの、アズール・アーシェングロットって人、ずっとあんな感じなの?」


 ユウの問い掛けにナミは過去を思い出す
 コクン、と頷く




「でも…仲良しだよね?なんで?」


 ユウは聞きづらそうだった
 エースやデュース、それにグリムがアズールに騙されて、あんな風に働くことになってしまったのだ
 そんなアズールと友達のナミ…


 ナミはホワッと笑顔になる




「待って!その心情はわからないけど、可愛すぎるよ!」





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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2022年12月5日 18時

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