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「君たちは僕と勝負をして、負けた。契約に基づき、これから卒業までの間、僕の下僕として身を粉にして働いてもらいます」
アズールの発言に、イソギンチャクをつけた寮生たちがざわめく。「ちょっと待った!こんなん詐欺だろ!」とエースが噛み付くように発言をした
アズールはふっ、と笑う
「詐欺だなんて。僕は契約通り君に完璧なテスト対策ノートを渡したはずですよ。しっかりこなせば、90点以上は取れたはずだ」
エースは表情を変えず、「確かに取ったぜ、92点!」とアズールに当てつける
「でも、対策ノートを渡した相手がこんなに居るなんて話は聞いてねーよ!」
エースはそう主張した
デュースやグリムも反発する
アズールはただ平然と彼らに「守秘義務、という言葉をご存知ですか?」と問う
「楽をして良い点を取りたい、落ちこぼれになりたくない、テスト前日まで遊び呆けていたい」
「そんな“誰が”、“どんな事情で”、“どんな契約をしたか”なとというプライバシーに深く関わることを、僕がペラペラと他人に喋ったりするわけがないじゃないですか」
契約書にも秘密保持契約というものも書いてあった
そうアズールは、テストでいい点を稼ぎたいというエースの契約を他の者には話していない
そのため、他の人が同じ契約をしたとしても、アズールは守秘義務を守っているため関係なかった
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作者名:真灯 x他1人 | 作成日時:2022年12月5日 18時