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「なんだここ…？本当に学校内か？」
ジャックは目を見開く
モストロ・ラウンジのVIPルームは図書館のように周りの壁はすべて本棚。そしてお客様用の黒いソファ、奥の壁には大きな金庫が埋まっている
ジャックは「銀行みてぇだ」と感想をこぼした
「さあ、突っ立って入口を塞いでいないで、奥へどうぞ」
アズールはそう言うと
隣にいたナミの手を取り、
エスコートするかのように「ナミさんはこちらへ」と彼女をソファに座らせた
「あなたの大好きなココアを用意してます」と彼女にマグカップを握らせる
「それで？僕に相談というのは？」
ナミの前だとニコニコしていたアズールだが、
ユウたちと話をする際は真剣な顔立ちをした
「下僕になっている生徒達を自由にしてほしい」
ユウは拳を握り、そう言い放った
「はっはっは」とアズールは楽しそうに笑う
「これはまた…横暴なことを仰いますね。僕と契約した生徒ーー225人の解放ですって？」
アズールはにっこり顔から
チラリ、とユウを見つめる
その生徒数を聞いて、ジャックは耳をピーン、とさせて驚く
「おかげさまで、たくさんのお客様と取引させていただきました。さて…ユウさん」
アズールはユウに視線を送る
「あなたは生徒たちを自由にしてほしいと言いますが、彼らは契約書を内容に合意し、僕と“契約”を交わした」
アズールは眼鏡を掛け直す
これは真剣な話だ
「契約は可哀想だとか、そんな感情的な理由で他人が口を挟めるものじゃないんですよ。つまり…」
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「一昨日お越しください」
、
「…ということです」
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作者名：真灯 x他1人 | 作成日時：2022年12月5日 18時
