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31 (クルーウェル) ページ31






「来いこっちだ」


 クルーウェルは手を広げ、
 ナミを胸のなかへ招いた
 ナミはぎゅー、とクルーウェルのもふもふコートを抱きしめる




「俺よりこっちのほうに会いたかったのか?」


 クルーウェルは苦笑しつつ
 いつもと変わらないナミを抱きしめた




「大丈夫だったか?交流会中他の雄に襲われなかったか?」


「…大丈夫だ。私がしっかりナミのことを見張っていたからな。…失礼。見守っていたと言いたかったのだ」


 ドアから入ってきたのは
 すでにルチウスを回収済みのトレインだった

 トレインは咳払いをする
 クルーウェルはナミ…生徒からそっと手を離した。そして邪魔しに来たな、と言わんばかりにトレインを軽く睨む
 
 ナミはルチウスに気づくと
 トレインごと抱きしめに走った




「にゃぁ〜ご」


「おっと…」


 ナミはぎゅーとトレインを抱きしめ
 その腕にいるルチウスに顔をスリスリした
 ルチウスは嫌がらず、にゃーと鳴いていた


 そしてハッ、と思い出したナミは
 ルチウスから顔を離し、
 クルーウェルにお土産を渡す
 



「俺に…?」


 クルーウェルは目を丸くしつつ、そのお土産をつまむ。それから中を確認し、喜んだ




「ありがたく受け取ってやろう」


 クルーウェルはニッ、と笑った
 お土産はネクタイ
 これからの授業でそれをつけていたら
 気に入ってくれたという証拠になるだろう


















 さて、最後にディアソムニアへ行こう




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作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時

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