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「……」


 ロロは楽しげに歌うナミとマレウスたちを見上げた



ーー「ぼく魔法が大好き。なんでか知ってる?」


ーー「ぼくが魔法を使うと…お兄さまが、楽しそうにしてくれるから!」


ーー「もっともっと、一緒にいっぱい遊ぼうね」


 ロロは弟が笑顔を向けてくれた時間に浸った
 そしてかえれば、「くだらん…本当に…」と呟いた
















 歌が終わると
 みんなからたくさんの拍手をもらう
 ナミはすぐにステージの上から退散。ロロのもとへ逃げた




「どうした?よかったぞ」


 ロロはナミの歌声を褒めた
 パチパチ、と拍手をしてくれている
 ナミは口に手を当て、視線を逸らした
 その頬は赤くなっている。恥ずかしがっていた




「…ほう。君でもそんな顔、できるのかね」


 ロロはナミの赤くなった顔を見て、
 意地悪なことを企んだ
 ナミの顔をじーっ、と覗く
 ナミは近づいてくるロロの顔を逸らし、スゥーと距離を取る
 



「あまりいじめるなよ?」


 そこへマレウスがやってきた
 マレウスはナミの肩を寄せ、近くに寄せる
 ナミはマレウスを見て、クスリと微笑んだ




「……」


 そんな2人を見て、
 チクッ…
 とした痛みを感じたのは、ロロは認めなかった





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作者名:真灯 | 作成日時:2022年11月27日 10時

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