疑惑に変わる違和感 ー日向sideー ページ30
「えーと、これを確認すればいいのか？」
事務室で電化製品のタイマーを調べることにした。
目をキョロキョロと動かして色んな所を見れば、一つのエアコンにタイマーがついているのを見つけた。
十神の言う通り、止めておこう。
俺は操作盤に触り、タイマーを解除しておいた。
…暑いからクーラーでもいれたのかもしれないけど、十神が言ってたし一応止めとかないとな。
そうして俺は十神の元に戻り、報告をした。
十「…そうか、エアコンにタイマーが。…よくやった日向。褒めてやろう」
「いや、構わないけど…。何でそんな事を言い出したんだ？」
十「……。…その話は明日の朝してやろう。今はパーティーの事だけ考えていればいい。」
「わかった。明日の朝だな？」
十「ああ。…大事な話だ、全員集めなければならない。九頭龍と王馬も連れて来てくれ」
「お、おう。」
やけに沈んだ十神の目を見て、何とも言えない気持ちになった。
ボディーチェックを受けて、俺は会場に入った。
既に俺以外は揃っているようで、方々から「遅い！」と声をかけられた。
俺は軽く謝りつつ、十神が来るのを待った。
十「待たせたな。…花村は厨房か。まあそのくらいなら大丈夫だろう。居ないのが一人くらいから何も起こりようがないからな。」
「…何か含みのある言い方だな？」
十「そんな事より…ん？おい、何だあれは！」
十神はシュラスコを見つけると、物凄い勢いで怒り始めた。そしてそのシュラスコを手に取り、食べ始めた。
…えっ！？何で食べてるんだ！？
十「その肉に刺さっている鉄串は立派な危険物だ。故に俺が責任を持って回収する！」
終「あぁっ！ずりーぞ！」
そんな言葉を皮切りに、俺達のパーティーは始まった。
美味しい料理に、弾む会話。
知らない皆の事を少しは知れたような気がする。警戒していたのが馬鹿らしく思えるほどに、皆は和気あいあいと話していた。
勿論、それは俺もだ。
個性的な奴も多いけど、皆良い奴だ。
此処に九頭龍と王馬、七海がいないのか少し残念だけど…。
これから少しずつ話していけたらいいな。
俺はジュースを飲みながらそんな事を思った。
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MOTTO - 面白かったです！よければ更新お願いします！ (2021年10月18日 14時) (
レス) @page49 id: a222e10854 (このIDを非表示/違反報告)
Minto - 面白かったです！出来れば続きよろしくお願いします！ (2021年7月17日 23時) (レス) id: 630c466c9e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nameless0621 | 作成日時：2021年4月26日 19時
