気づいたら囲まれてた。

バスケ部アセンブリ 2 ページ39

何言ってんのこいつ。

エ「何でそんな顔すんだよ！入るならまず体験するってのがフツーだろ！」

「入らねーし、運動したら腹減るじゃねえか」

ジャ「…腹が減ると不都合があるのか？」

「燃料が無いので暴走します」

ジャ「お前は機関車か」

そんなツッコミを受けた。
仕方ないじゃん！確かに俺はサメだから動いてないと落ち着かないけど、お腹空くとマジで大変なんですぅ〜。

「今日のおやつ食い尽くしたし…本気でまずいから」

ジャ「それはどれくらいヤバいんだ？」

「…最悪、学園長が出てくるかもしれない」

エ「お前の空腹時どうなってんの！？」

「…実は俺もよく覚えてない」

ジャ「とりあえずまずいのはわかった。見学だけでもいいが、その場合フロイドの相手を頼む事になる」

どういう理論だよそれ。
何で体験しないとフロイド先輩(不機嫌)の相手させられんの？無理だって、俺そんな機嫌直せるような器用な男じゃないよ。

エ「フロイド先輩、お前に甘いもんな。」

「…オキニですから」

ジャ「ま、そういう事だ。お前になら当たりは強くないだろう。」

「…だとしても後輩にあんな当たり散らしてる凶暴なギャングは無理っすよ」

俺が指さす先には、後輩を理不尽に絞めるフロイド先輩の姿がある。あれは怖い。

エ「うわ！いつの間に！？」

ジャ「…あの様子じゃ、今日はずっと不機嫌だな。どうする、A。」

そこで俺に判断を委ねるの？しかもめっちゃ顔に「どうにかしてくれるよな？」って書いてあるじゃん。
俺に拒否権ないじゃん(二回目)

エ「体験するならオレが教えてやるよ、マブだし？」

「はぁ…着替えと間食持ってくるんで、待っててください…」

ジャ「そうか、なるべく早くするんだぞ。」


そんなこんなで、俺は仕方なく寮に着替えと間食を取りに行き、着替えたあと体験する羽目になりました。

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