こちら、リア充撲滅委員会です。3

撲滅 106 ページ6

一松「んん……あ？」

灯「あ、起きた」

A「おはよう、一松くん」




頭の違和感と周囲のざわめきで目を覚ますとAともう一人、なんだっけ

あ、須藤がいた


心なしか視線が多い…

さっきから違和感のある頭に手を伸ばすと


灯「ああ待って！！」


抑止の声とともに鏡を渡される


一松「…は？」



なんということでしょう
俺の見分け方その1兼チャームポイントであり実際はただ整えるのがめんどくさいだけで放置しているボサボサの髪が…

綺麗に梳かされ、さらには前髪をピンで留められている



A「ごめんね、一応止めたんだけど…」

一松「………」

灯「大事な時に寝てる一松くんがわるいんでーす。」


落ち着かないからとりあえず髪をわしゃわしゃして元に戻す


灯「ああ〜イケメンだったのに…」

一松「で、なんの時間？うるさいんだけど」

A「修学旅行の班決めだよ」

灯「もちろん松野兄弟は私たちと一緒ですよなぁ？」



修学旅行……？

まじかよ、もうそんな時期か？


一松「おそ松兄さんに聞いて…」

灯「そのおそ松くんがいないんですぅ。どこ行ったか知らない？」




知らないよ……



一松「仮に組むとして一人ずつ足りないんじゃない？」

灯「まあ、そこはなんとか…」




考えてないのかよ

まぁどうでもいいんだけどさ



騒がしい

うるさい


いろんな会話が入ってきて気持ち悪い



A「だいたい同性同士は決まってるぽいね」

灯「余計なお喋り増えてきたね」






「なぁ、学祭んときのさぁ」

「あぁ、アレな！赤い鬼神が出たってやつ！」

「え、それって都市伝説かなんかだと思ってたわ」









……なーんで、聞きたくないものばっか聞こえてくんのかな

この場におそ松兄さんがいなくて良かったわ









俺の前の席の奴は帰りのHRが終わるまでこの教室に戻らなかった

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