兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ34)

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55　私のままの再会をページ34

爆豪「てめェが"ヒーロー"として、死柄木に会いに行こうとしてるってな」

『…！！』

写真を見続けていたAは、その目を横に向けた

爆豪「私情が混じれば、死柄木との戦いが綻びる
OFAが使えなければ、死柄木の目論見を止められない

……ヒーローとしての立ち振る舞いを気にするような仲だったのかよ、てめェら"義兄妹"は」

鋭い言葉に、返すものがないA
Aが悩んだ上で"ヒーロー"としての位置を選んだことは勝己も分かっている、なによりその道に連れ戻したのは勝己本人なのだから

『……お前を優先しちゃ、いけねえか』

爆豪「それは勝手にしろ、俺も勝手にしてるからな
ただ今話してるのは俺と死柄木のことじゃねえ、Aと死柄木のことだ
俺の未来は一旦置いとけ

てめェは、死柄木にヒーローとして会いに行きてえのか
それとも、死柄木に妹として会いに行きてえのか

それぐらい分かンだろ」

『…"義兄妹"が、私たちの唯一の関係だ』

爆豪「なら、てめェらのその関係を、過去を語る写真を燃やせば、てめェらの縁も消える

ケジメつけたいンなら、その過去は取っておけ
死柄木を忘れない為にも」

勝己はそう言って、Aから写真を奪い取った

『！っおい…』

爆豪「その過去があって良かったって思えるようになるまで、俺が預かる

＿＿逃げンなよ」

勝己はそのまま、写真を持って部屋を出た

写真に伸ばした手は空を切る
Aはその手と閉じたドアを見つめて、

『…忘れない、為にも……なんでこんな時に、

＿＿無意識に核心突いてくるんだよ』

そう、独り言を呟いた

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