兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ32)

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爆豪「ってことがあったりした」

光己「天然かしら…」

『これが天然なんか』

勝「思ったこと直に言っちゃったんだね…」

＿＿大晦日、実家

プロヒーローの護衛付きという条件で、生徒は一日だけ家に戻れることとなった

光己「相澤先生から聞いてたけど、アンタら色々やらかしてたんでしょ！」

爆豪「『何のことか分からねえな』」

勝「絶対分かってる…」

光己「負けるわけないって思ってたけど、心配だったんだからね！」

どうやら相澤さんが知っている事のあらましは全部伝えられてるようで、私と勝己は両親にこっぴどく怒られた
まあそのほとんどが心配なのは…安心するな

勝「そうだA、探して欲しいって言ってた"写真"、なんとか見つかったよ」

『本当か？』

勝「うん、火事のせいでちょっと焦げちゃってたけど、見えなくなるほどじゃなかったから」

『そっか…ありがと』

爆豪「写真？」

光己「ちょっと前にAから、「私の家の引き出しの中に、一枚写真があるんだけど無事か探してきて欲しい」って連絡があったのよ
私たちは何の写真なのかさっぱりだったけど…」

『分かんなくて良い』

爆豪「……」

――――――――――――

爆豪「で、あの写真ってなんだ」

『待ち構えんな…はぁ、めんどくせえことになった』

夜、風呂上がりの私を部屋で待ち構えてた勝己
あの写真のことは勝己には知らせたくはなかったが、夕食中に報告されちまったからな

こうなるとコイツは逃がしてくれねぇ…隣に座って、件の写真を躊躇なく見せた

爆豪「っこれ…死柄木と、お前か…！？」

『そ、一回だけ撮った、秘密の写真』

その写真には、4歳の頃の笑顔なAと、控えめに笑う転孤が写っていた

『私がねだって、AFOが居ない時に撮ったんだ
アイツがいる時は…止められてたんだよ、写真一つでも本人の個人情報が分かる世の中だ、警戒してたんだろうな

だからこれは、私の4歳を物語ってる唯一の現物だ
この日々を最初から最後まで忘れたくなくて、ずっとしまってあったんだわ』

爆豪「…ンで探してたんだよ」

『……この写真を、燃やす為だ』