兄妹喧嘩8【ヒロアカ】 (ページ24)

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NOside

爆豪「A…まだ生きてるか」

『ん…なんとか
別に歩いて帰れたんだが』

爆豪「俺がおぶった方が早ェだろうがよ」

公安に保護されていた勝己は、後にAとの合流を果たした
会った状態ではAの体に負担がかかりすぎていていた為、雄英に連絡を入れようとしていたが、Aが自分の足で帰りたいと申し出ていた
勝己はそれを、自分が背負って帰るという条件で承諾した

『小さい頃は背丈もそんな変わらなかったのにな…』

爆豪「そこは仕方ねえだろ」

『ハッ、"成就"で背伸ばしてやろうか』

爆豪「くだらねえことに使うな…
んで？交渉は上手くいったんだろ」

『おう、事前に伝えた通りの条件で、私の自由は保証された』

爆豪「…そーかよ」

『うわ、不満そーだな
あの条件そんな嫌だったか？』

Aは、作戦の全てを勝己と考案していたが、交渉の条件だけは、Aが決めていた
勝己が苦言を呈しても、その意思は揺るがなかった

爆豪「いや、あんだけ言って変わんなかったんだ
今更文句つけても無駄なだけだろ」

『分かってンじゃん、さすがおにーさん？』

爆豪「その図太さはさすがだわ…クソ妹」

『せっかく甘えてやったのにひでぇな』

爆豪「寒気がすンだよ」

彼らの作戦は、共に戦った常闇や麗日にも伝えられた
だがAの交渉の内容は、兄妹二人しか知らない

轟「！！爆豪…！」

緑谷「二人とも！！」

切島「帰ってきたぁ！！問題児たちが帰ってきたぞ！」

爆豪「うるせえクソ髪…俺もAも満身創痍なんだよ」

『大仕事終えたばっかなんだ、流石に休ませてくれ』

失ったものなど何もなかったかのように振る舞う

もしくは、失うことが当然だったかのように

麗日「…あれ？」

常闇「アテナは、どうした？」

.

『私が差し出すのは、』

例えそれが、命より大切な願いの象徴だとしても

『んー、アテナは未来に置いてきた』

『私が差し出すのは、"アテナの使役権"です』

本物の命の輝きには、どんな宝石でも敵わない

.

『安心して、後悔はしてないから』

その言葉は、クラスメイトに向けたものか
自分達に向けたものか