40 ページ30
轟side
轟「(あいつの事、誰よりも知ってると思ってた)」
A組の中で、俺だけ中学が同じだった
Aの過去も聞いていた
心を開いてくれてると思っていた
轟「(……俺が、勝手に思っていただけだったのか)」
仮免試験で俺を助けたAは、もうAじゃなかった
俺は、何も気づかなかった
アイツはヒーローになるのを諦めて、全てをアテナに託していた
俺と会った時のアイツはもう、檻の中にいたのか？
俺を家族という檻から連れ出してくれた、自由に見えたアイツは……どんな気持ちで、俺と遊んでたんだ…？
轟「(いや、どれがAの本心かなんて、Aに聞かねえと分かりやしねえんだ)」
いっつも強くて当然みてぇな顔して……最初から自分がヒーローになること諦めてたんだ
こっちは追いつく為に必死でお前に食らいついてるっつーのに……
轟「(アイツよりも強くなって、一発お見舞いしねえとな)」
アテナからじゃなく、Aから話を聞きてえ
そうする為にアイツを超える、アイツよりも強くなる
ヒーローとして……最初の、"友達"として
轟「Aの願いを邪魔してでも、会いに行く
アイツが……本心で、爆豪と笑えるように」
そうする為に、人数は多い方がいいだろう
俺の足はB組の寮に向かっていた
扉を開けて、目についた骨抜に声をかける
轟「急にすまねえ、物間いるか？」
骨抜「物間…？さっき自室に戻ってくのを見たけど、案内しようか？」
轟「いや、大丈夫だ…部屋だけ教えてくれるか」
もうAを敵にさせたりしない
もうAを……家族と離させない
その為にも…
部屋の扉をノックすれば、物間が出てきてくれた
物間「………」
轟「さっきのことで、少し確認したいことがある」
物間「……」
物間「入りなよ、どうせここで話せることじゃないだろ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 874人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なこの(プロフ) - 瑞樹さん» 2回もコメントを…！感動しております！瑞樹さんに1番好きと言って下さって本当に嬉しい限りです！これからもよろしくお願いします！ (2023年4月23日 13時) (
レス) id: df8da5b3cd (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - ちょっと2回目のコメント失礼します。え？ 何故こうなった？ どうした夢主⁉︎ と自分の頭の中が混乱しております← ガチでごりごりシリアス、とても面白すぎて、毎日更新が楽しみですね。だから思わずコメントしました← 個人的に今一番好きな作品です！ (2023年4月22日 20時) (レス) id: 41c61677cc (このIDを非表示/違反報告)
なこの(プロフ) - 瑞樹さん» 瑞樹さんコメントありがとうございます！更新早いですかね…ストックを作っていて良かったなと思います(笑)自分もシリアス系は好きなので楽しんで頂ければ嬉しいです！ (2023年4月2日 15時) (レス) id: 43013c7ff0 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - 続編おめでとうございます! 更新が早くて凄いなぁ、と常々思っております。……自分とはえらい違いですね← なんか不穏な空気が漂ってますが、自分はこういう話好きなので嬉しいですね〜← 主様のペースで更新待ってますね。 (2023年4月2日 9時) (レス) @page1 id: 3d6e83a447 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なこの | 作成日時：2023年4月1日 21時
