特別編 朽ちないで ページ42
そのまま夜まで遊び倒し、みんなでパカのパフォーマンスを待っていた。
今か今かと待ち望んでいると
────ドン
──────────ピューッ
──────────────────バン
『おおー!』
夜空には綺麗な花火が打ち上がった。
アカツキ/ユズ「たっまやーっ!!」
アンヤ「うるせー」
アカツキ「ほらほら、アンヤ君も!」
アンヤ「あ?やらねーよ!!」
皆、砂浜に座っているのだが、私は階段のところに座っていた。マキノ君が寝てしまったからだ。それを見るのに横で座っている。
貴方「……綺麗」
花火は美しい。その美しさは人それぞれだが、私は、儚く散るから美しいのだと思う。
そして今は、羨ましい。
あの花火のようにこの思いが散ってしまえばいいのに。そうすれば、どれだけ楽なのか。
私は1人、花火を悲しい顔で見ていたと思う。
────────────
────────
────
貴方「皆さん、ぐっすりですね」
おにーさん「Aちゃんも寝てくれて構わねぇよ。着いたら起こす」
貴方「起きてますよ。1人だけ起きてるって言うのも寂しいでしょ」
おにーさん「……ありがとよ」
貴方「いえいえ。綺麗でしたよね。花火」
おにーさん「ああ」
貴方「おにーさんは花火好きですか?」
おにーさん「ああ。だって…」
一旦溜め込んでにっこりと笑い
おにーさん「来年は、2人で見ような」
貴方「え、なんでですか」
おにーさん「なんでって、そりゃあ……
特別な人と見る花火なんて、一生脳裏に焼きついて残ってそうじゃねぇか(ニコッ」
“特別な人”という言葉にドクンと心臓が高鳴る。
貴方「……そういうのは好きな人に言ってください」
そのあと、おにーさんは何も返さなかった。
私は、自室に着いて1人涙を流した。
私はこの思いを消したいと思っている。
けれど、ここに来てからの私は残したいと思っている。
矛盾してる……。
この想いの果ては何処なのだろうか。
いつになったら消えてくれるのだろうか。
目を閉じれば、思い出せる彼の笑顔。
思い出す度に胸が辛くて、苦しいのに、
忘れずにはいられなくて
私は今日も
「好きですっ……カイコクさん……っ。ごめんなさい……っ」
1人でこの想いを口にする。
ああ、どうか
────────。
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ミー - エクスプロージョン愛し隊さん» エクスプロージョン愛し隊様、コメントありがとうございます!!おおおおかしくはならないでくださいね!?すごく、心配しますので……。亀最新ですが、これからもよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 椎名零さん» 椎名零様、コメントありがとうございます!!私もご本人登場にはびっくりして、目が点になってしまいました……wこれからもよろしくお願いします!! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 鬼ヶ崎カイコクさん» これから、もっとかっこよくなる予定ですよ!覚悟していてくださいね!!w (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 蓮花さん» 蓮花様、2度目のコメントありがとうございます!!読んでくださる皆様が楽しめて、ドキドキするお話を書いていこうと思っておりますので、これからもよろしくお願いします(*・ω・*)ゝ (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
エクスプロージョン愛し隊 - 続きが気になる・・・気になりすぎておかしくなりそうです!! (2019年8月31日 11時) (レス) id: 55d994f4d3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミー | 作成日時:2019年3月30日 23時