モノクロ2 【鬼ヶ崎カイコク】

第69話 捕まってる……？ ページ22

────鬼の根城

貴「部屋デカくね？」

アカツキ「しかも、この部屋だけやたらファンシーですね。キッカちゃんの部屋でしょうか」

貴「いやいや、これで長老の部屋とか言われたら長老どんだけ乙女チックなのよ」

アカツキ「た、確かに」

捕まっているはずなのにまるで、近所のおうちに遊びに来たようなテンションではしゃいでいる2人。

アカツキは、どうしてそんなに平然としているのかはわからないが、Aはカリンのために、平然と振舞っているのである。

まあ、本人もそこまで怯えてないんだが。


貴「そういやーさ、アンヤ君と仲直りしたんだね」

アカツキ「はい！おかげさまで(ﾆｺｯ」

貴「あの時のアンヤ君怖かったんだよ〜。メット被って後ろついてくるんだもん」

アカツキ「それはそれはうちのアンヤくんがご迷惑を」

貴「いえいえ。お互い様ですよ」

カリン「…アカツキは毎回だけど、Aさんはどうしてそんなに平然としていられるのよ。

……おかしいわよ」

アカツキ「俺にはこれが普通なんですよ」

貴「私は元々感性がおかしいからね。あんまし、危機感とか感じないんだ」

私達は、檻の中をウロウロしながら時間を潰している。

あとAは、どうやったら2人を無事に返すことが出来るかを考えていた。

アカツキ「カリンさん！Aさん！あそこにドールハウスがありますよ」

貴「え、あれ別邸とかじゃないの？デカすぎない？」

アカツキ「あのサイズだと本当の家みたいですね」

ファンシーな部屋の中には人が住めるほどのでかいお屋敷があった。

……私が前住んでた家よりでかい。

カリン「…呑気ね。これから食べられるかもしれないのに…」

カリンちゃんのマイナス思考が止まらないね〜
そういう考え方をさせないために色々話してたつもりなんだけどなぁ。

けど、カリンちゃんのマイナス思考はこれだけでは止まなかったのであった。

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