第35話 顎 ページ37
扉を開け廊下に出てみると、そこはまるで植物園かのように周りにツタが張り巡らされていた。
ユズ「繁殖スピードがおかしいぞ」
忍霧「……隙間を突破するしかないか」
けど……その隙間すら通れるか怪しい。
貴「どうしますか、ユズさん」
ユズ「大丈夫だ。任せたまえ」
そう言って向かったのはカリンちゃんのところへいき、前へ連れていく
え?ちょっ、ユズさん!?
カリン「無理。無理無理絶対無理。にょろにょろ!にょろろろろろ!!」
ユズ「落ち着けカリリン」
ほらーっ!
ユズ「だいたいここはツタに巻かれてえっろい展開になるのがお約束だろ…?空気を読みたまえ」
どんな空気だよ
カリン「読むか。誰が読むかあ!!」
────ブチブチィ
ユズ「よし、突破だ」
……カリンちゃんを扱うの上手いなぁ
アカツキ「みなさん、こっちです!」
と、手を挙げているアカツキ君の方へ走っていく。
おにーさん「どこ行くんでえ」
アカツキ「食糧庫です。あそこなら壁も扉も頑丈だし、施錠もできます」
おにーさん「…籠城戦か」
その時、私は上になにか動くものをとらえ、真下にいる人に向かって走っていた。
貴「ユズさん!」
ユズ「ぅお!?」
ユズさんをおにーさん達がいる側にほおり投げて自分はその反作用でアカツキ君達の方へ行った。
貴「いった……」
アンヤ「おい、大丈夫か」
貴「な、なんとか」
アカツキ「ユ…ユズせんぱーい!!」
アンヤ「おいバカ下がれ!!」
貴「ユズさん、大丈夫でしたか!?」
私達は植物をへだてて二つに分かれてしまったのだ。
ユズ「大丈夫だ、ユイユイ!アッキー、アン坊、そしてユイユイ!君たちはそっちからうかいしろ。食糧庫は地下1階だ。必ず合流するんだぞ!」
『はい!!』
植物の向こう側でおにーさんが心配そうにこちを見たが繁殖スピードが異常な分、声を出すのは時間の無駄だと思い、顎をクイッとやりそのまま彼とは反対方向に走り出した。
おにーさん「(顎で使われた……)」
けど、彼は意味をわかっていた。“大丈夫だから行け”そう言ったのだろう。
おにーさん「(どうか、無事でいてくれェ)」
彼は、そう思いながら彼女とは反対方向に走り出した。
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ミー - 爽さん» 爽様、コメントを返すのが遅くなってしまい申し訳ございません。ありがとうございます!!そう言ってもらえるととっっても嬉しいです(*^^*)期待に応えられるよう頑張ります!!これからも『モノクロ』をよろしくお願いしますm(*_ _)m (2019年11月2日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
爽 - とても素晴らしい作品です!カイコクさんがカッコイイ… これからも頑張ってください♪ (2019年10月21日 20時) (レス) id: e25b731dd7 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - はるさん» はる様!コメントありがとうございます!!!そのように言っていただけるなんて……感動のあまり、目から汗がっ(´TωT`)これからもよろしくお願いします!! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
ミー - 鬼ヶ崎カイコクさん» ご本人にそう言って貰えるとは……嬉しいです!!これからも、頑張りますね! (2019年9月7日 23時) (レス) id: 13fa699958 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 鬼ヶ崎カイコクさん» 私もそう思うでェ (2019年9月7日 1時) (レス) id: 9386fcb447 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミー | 作成日時:2019年2月3日 0時