モノクロ 【鬼ヶ崎カイコク】

第17話 収集 ページ19

目の前に広がる大自然。
最初の時こんな中にいたかと思うと少し鳥肌が立つ。あのまま見つけてもらえなかったらどうしていたことか。・・・とかね？

パカ「第3ステージは恋愛育成シュミレーション『ときめきエッグ☆ムラサキノウエ』〜」

そして今、私達はこのアルパカしかいない牧場で次のゲームの説明を受けていた。

パカ「この卵から生まれる少女を育成し、学園のアイドル源氏ヒカルくんとの恋を見事成就させてください」

パカが、農業者の格好をしていることより、隣のバカでかい卵に目が行くが・・・


パカ「おや……屋外なのに空気が悪い」

隣に居るマスクくんなんて舌打ちしてるし、空気が悪いのも頷ける。
まだ、このゲームをやらなければいけないからだ。まあ、じきに慣れるだろ。

アカツキ「すげー！恐竜の卵みたいです」

ユズ「アルパカ君！ドリルを貸してくれたまえ。中身をぜひ観察したい！」

この2人は、慣れすぎというか、楽しんでない？

パカ「ダメですよ〜。少女の素が流れ出てしまいます」

『少女の素！？』

────ガシッ

貴「二人とも話が進まないからこっちにおいで」

2人の襟の部分を後ろからつかみ、みんなのいる方へズルズルと引きずる

ユズ「嫌だ！中身を見る！！」

アカツキ「そうですよ！Aさんは気にならないんですか？！」

貴「なりません」

まるで駄々をこねている3歳児の赤ん坊みたい足をバタバタさせる2人。
みんなのいる所を連れていき顔のふくれた2人の頭を撫で

貴「機嫌直してくださいよ。ね？」

目を合わせて首をかしげながら微笑む

『はい』

と、両者から抱きつかれてことは収集がついた

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