第2章 6話 〜実践〜 ページ14
「死なないようにせいぜい頑張るんだな!」
受付嬢アリアさんが可愛らしい声で言う。
魔法を使って実践をするため、冒険者ギルドでクエストなるものをやる。モスキーバッタの伐採だ。選んだのはシオン。なんでも、初心者に優しいクエストだそうだ。
シオンは攻撃魔法、助太刀魔法の2つが得意なようで、オレが守り、シオンが攻撃するという作戦を立てた。さほど強くはないが、精神的にやられる鳴き声を出し、戦意喪失させる厄介な奴らしい。一応、魔物と呼ばれる生き物である。魔法が使えないと少々梃子摺ると聞いた。
「では、行きましょう!」
意気揚々とギルドを出るシオンとは裏腹に、オレは歩みが遅い。だって怖いじゃん。平和な日本から来てすぐに命の奪い合いをするんだ。怖いにきまっている。
「はぁぁぁぁ…………」
大きなため息が出てしまう。正直逃げ出したいが、シオンのまばゆい笑顔が目に入ると、やらねばという気持ちが湧き上がってくる。
こんなことをグダグダと考えているうちにモスキーバッタの生息地に来てしまった。街を出てすぐの場所だ。
「レント様、モスキーバッタはあまり強くはありませんので安心してください。レント様のお力なら必ず勝てますから」
? シオンのその言葉に、体に入っていた力が少し抜ける。
そうか、オレは勇者なんだ。うん、いける気がしてきた。でもオレは攻撃魔法を使えない。身体能力も中の中だ。
じゃあどう戦うか?
助太刀魔法で自分の体の強化をし、身体能力を高め、防御魔法で作る魔力の壁をだし、それの形を変えられる性質を利用して剣を作る。
あとは簡単だ。ただ切ればいい。
モスキーバッタを探し辺りを見回す。モスキーバッタの生息地は広いため、運が悪ければ見つからないこともあるらしい。
と思っていたら遠くにうすらぼんやりとバッタらしきものが見えた。
「あ、いました! 行きましょうか」
シオンも見つけたようでバッタのいる方向を指差す。シオンの耳、ものすごくモフりたい。
そんな考えを頭の隅に追いやり、少し先にいたシオンとの距離が離れないよう追いかけた。
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すうな@女子力0のロリショタコンです(プロフ) - チェリーブロッサムさん» うん!描いて欲しかったんよ!あ、抹茶タルトさんのイラスト集に容姿とか載ってるで! (2015年9月28日 16時) (レス) id: 2ca1728b48 (このIDを非表示/違反報告)
チェリーブロッサム - 蓮叶くん、描いていい?唐突でごめんね? (2015年9月27日 23時) (レス) id: afbc5a8e6c (このIDを非表示/違反報告)
すうな@女子力0のロリショタコンです(プロフ) - リンゴ♪さん» …ぜひ俺を殴って((殴← はじめはね、ショタ君にしようと思ってたんですよええ。コメどうもです! (2015年9月27日 22時) (レス) id: 2ca1728b48 (このIDを非表示/違反報告)
リンゴ♪(プロフ) - 面白かったです!…神=ショタと勘違いしていた私を殴りたい…← 獣耳カワイイイイイイ!!←← (2015年9月27日 21時) (レス) id: 8fc4633de9 (このIDを非表示/違反報告)
すうな@女子力0のロリショタコンです(プロフ) - aoさん» タグ…何を書けばいいのか…。優柔不断なのでなかなか決められないのです…。書き方はまだまだ研究中です!おじいさん…ほんとは真面目ないいやつキャラだったんですがね((遠い目 コメどうもです!頑張ります! (2015年9月27日 11時) (レス) id: 2ca1728b48 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:すうな | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nagai1/
作成日時:2015年7月20日 17時