私と貴方と水彩絵の具<br> ページ9
「パネル係はAさんが良いと思います!」
「確かにな。A絵上手いもんな。頼めるか?」
「…はい、分かりました…」
最悪だ。
秋に行われる白尾学園文化祭。
この文化祭で毎年掲げている目標は「尾も白い文化祭」。
今、クラスでの出し物の係を決めているところだが、私は早くも「パネル係」という係に(ほぼ強制的に)決定してしまっていた。
はっきり言って、面倒。
美術部に入っている位だから絵は嫌いじゃないけれど、かと言って乗り気な訳じゃない。
「…最悪。」
今日だけで何回同じことを言ったのだろうか。
数える元気なんてものは、今の私にある筈も無く。
割と本気で、私を推薦してきたクラスメートAを今すぐ叩いてやりたかった。
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放課後。
私と同じパネル係になったのは後ろの席のぶるーくさん。
と言っても、全く喋ったことなんて無いから只々気まずい雰囲気の中、空き教室に筆を走らせる音と筆洗バケツの水の音が響くだけ。
色を塗るのは嫌いじゃない。いや、寧ろ好き。
画用紙に色が広がり、この世に一つだけの、自分だけの形を作れるのはとても楽しい。
その感覚が小さい頃から好きで、暇があればずっと絵を描いていた気がする。
ずっと無言で色を塗り続け、何分経っただろうか。
突然、彼が口を開いた。
「ねぇ」
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ながいぱん - つきりとさん» コメントありがとうございます。つきりとさんのコメントにはいつも元気づけられていました!こちらの方こそ感謝したいです。「最高」という言葉、とても嬉しいです。これからもどうかよろしくお願いします。 (2021年11月14日 14時) (レス) id: 8f2a60deb6 (このIDを非表示/違反報告)
つきりと - 完結おめでとうございます!!どのお話も最高でした…!新作も見に行きますね!お疲れ様でした! (2021年11月14日 14時) (レス) @page46 id: 56bbbbea71 (このIDを非表示/違反報告)
ながいぱん - 黒川さん» コメントありがとうございます。完結まで着いてきてくださりこちらの方こそ感謝したいです。この小説の事をこんなにも真剣に見て頂いている事に感動しました。これからもどうかよろしくお願いします。 (2021年11月13日 11時) (レス) id: 8f2a60deb6 (このIDを非表示/違反報告)
黒川 - →作品に出合えることを待っています。拙い文章&長文の感想失礼しました。(感想に衍字、誤字があったらすいません。)改めて完結おめでとうございました。青春をありがとう (2021年11月13日 10時) (レス) id: c7eb02b133 (このIDを非表示/違反報告)
黒川 - →見出しの文のように甘酸っぱい恋愛ものからほろ苦い恋愛もの。恋愛という一つのジャンルで一つ一つの作品の内容が被らずこんなに輝いている小説に初めて出会いました。読んでいるとき毎回過ぎ去った青春、恋をを生身で体験しているようでした。何時またか貴方様の→ (2021年11月13日 10時) (レス) id: c7eb02b133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ながいぱん | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nagai-pan3/
作成日時:2021年10月2日 20時