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「分かった。trick or treat？お菓子をくれなきゃいたずらしちゃうぞ！」
「正解。可愛いAにならいたずらされても全然いいけど、今回はお菓子をあげちゃおうかな」
そう言って彼は鞄から一つのラッピングを取り出した。
透明のラッピング袋に青いリボンが結ばれていてとっても可愛い。
「どーぞ」
「ありがとうっ！」
中身はクッキーだった。
しかも、私が好きなチョコチップの。
「食べていいの？」
「勿論。美味しく食べてくれると嬉しい」
彼から貰ったクッキーはしっとり系。
それでいて、チョコチップの食感がまた違う食感を生み出してくれている。
甘い。美味しい。
「おいひい」
思った感想をそのまま伝えると、彼はくすりと笑った。
「まったくもう、口にもの入れたまま喋らないの」
「だって美味しいんだもん」
こんなに美味しいのが悪い。
夢中でクッキーを頬張っていると、彼がにやりと笑って言った。
「ふっ。次俺の番。trick or treat？」
あっ。
家にお菓子忘れてきちゃった。
「ん？お菓子無いの？じゃあいたずらかなあ」
「ちょっ、待って！家にあるから！」
「待てない」
ぐいっと私に顔を近づける彼。
彼は私に唇を重ね、そっと甘いキスをした。
一気に顔が熱くなる。
多分、今の私の顔はどうしようもないくらい真っ赤だろう。
私は恥ずかしさと驚きで硬直し、ぺろりと舌を出す彼とばっちり目が合った。
「ふふ、甘かった。いたずら大成功」
「まったくもう、ばか…」
今年のハロウィンは、例年よりずっと糖度が高かった。
砂糖で彩られた帰り道を二人で一緒に歩いて行くのだった。
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trick or treat！お菓子をくれなきゃ皆さんの家の塩を砂糖に変えてやるう！
…すみませんでした。
いたずら…？勘弁してください…。
(夢小説なのに今までキスの描写書いていなかった事に気づいた…)
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私と貴方達と選択肢＜knkr＞→←私と貴方と手作りクッキー＜kn＞
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ながいぱん - つきりとさん» コメントありがとうございます。つきりとさんのコメントにはいつも元気づけられていました！こちらの方こそ感謝したいです。「最高」という言葉、とても嬉しいです。これからもどうかよろしくお願いします。 (2021年11月14日 14時) (
レス) id: 8f2a60deb6 (このIDを非表示/違反報告)
つきりと - 完結おめでとうございます！！どのお話も最高でした…！新作も見に行きますね！お疲れ様でした！ (2021年11月14日 14時) (レス) @page46 id: 56bbbbea71 (このIDを非表示/違反報告)
ながいぱん - 黒川さん» コメントありがとうございます。完結まで着いてきてくださりこちらの方こそ感謝したいです。この小説の事をこんなにも真剣に見て頂いている事に感動しました。これからもどうかよろしくお願いします。 (2021年11月13日 11時) (レス) id: 8f2a60deb6 (このIDを非表示/違反報告)
黒川 - →作品に出合えることを待っています。拙い文章＆長文の感想失礼しました。（感想に衍字、誤字があったらすいません。）改めて完結おめでとうございました。青春をありがとう (2021年11月13日 10時) (レス) id: c7eb02b133 (このIDを非表示/違反報告)
黒川 - →見出しの文のように甘酸っぱい恋愛ものからほろ苦い恋愛もの。恋愛という一つのジャンルで一つ一つの作品の内容が被らずこんなに輝いている小説に初めて出会いました。読んでいるとき毎回過ぎ去った青春、恋をを生身で体験しているようでした。何時またか貴方様の→ (2021年11月13日 10時) (レス) id: c7eb02b133 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ながいぱん | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Nagai-pan3/
作成日時：2021年10月2日 20時
