【WT】私と貴方とスポーツドリンク ＜短編集＞

私と貴方と10t＜nk＞ ページ15

＊兄妹パロ

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「やばい！俺の妹可愛すぎ！」


何でこんな事に。

今日は白尾学園の文化祭。
私のクラスでは劇をする事になり、私はパンダ役になったんだけど。


「もうやばい。天使。可愛い」


堂々とクラスメートの前で可愛い可愛い連呼しないでほしい。恥ずかしい。


「お兄ちゃん…ちょっと…恥ずかしいんだけど…」

「Aが可愛いのが悪い。しょうがない。」

「てか何で来たの…」

「父さんと母さんにビデオ撮って来てって言われたの。まあ頼まれなくても来るつもりだったけど」


父さんと母さんのばか…こっちは恥ずかしさで死にそうなんですけど。


「何〜Aさん？お兄さん？」

「先生…」

助けてください、って言おうとしたけど、


「あら〜。二人ともパンダの耳じゃない。お揃いね。さすが兄妹」


そう言ってふふっと笑う先生を見て、言える筈もなく。

いや、ふふっじゃないんだけど。


「A！お揃いだって〜！嬉しい！」


挙句の果てに満面の笑みで抱きつかれる始末。
もう無視してやろ、と決め込んでそっぽを向くと、


「ちょっと…。A、俺とお揃いなのそんなに嫌…？」


頬をつままれて強制的に目が合う。
その声はさっきよりも元気が無く、少し上目遣いでこっちを見てくる。


「嫌…じゃないけど」


そう言うとぱあっと笑顔になり、にひっと笑った。


「やっぱ俺の妹、世界一可愛い！」


そう言う兄の頭に今すぐ10tの重りを乗せたい。

お揃い、ちょっとだけ嬉しかったのは内緒。

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