猪頭 ページ3
A「……ここは全滅してますね」
胡蝶「そのようですね。
……新人の癸の隊士も数名入山したようですが、
もう死んでるかもしれませんね」
新人の癸…。
そういえば善逸もこの前、鬼殺隊士になったみたいだ。
もしかしたら那谷蜘蛛山に来てるかも。
あの後、胡蝶さんと冨岡さんと別れて今は一人。
……前方から鬼の気配がする。
けれど十二鬼月ではないかな。
それと人間のような獣のような気配もする。
……変な気配だ。
走る速度を少し上げて暫くすると、
大型の鬼が猪頭を掴んでいた。
…何あれ。人間?猪?
…まぁ、いいや。鬼は斬ろう。
A「雷の呼吸 肆ノ型 遠雷」
私は五連撃を入れて鬼の手足、そして頸を斬り落とす。
鬼の手により支えられていた猪頭を地面に落ちる直前に
捕まえる。
猪頭「……グッ」
猪頭は呻き声を上げて、ヨロヨロと立ち上がる。
……これ人間かな?
猪頭は鬼じゃないし、ほっとこう。
私はそう思い別の場所に向かおうとした。
猪頭「俺と戦え雷女!!」
A「…は?」
猪頭「あの十二鬼月にお前は勝った!
そのお前に俺が勝つ!そういう計算だ!
そうすれば、1番強いのは俺っていう寸法だ!!」
自信を指差し自信満々な猪頭。
十二鬼月という言葉は知ってるし、
この猪頭は鬼殺隊士なのかな。
この人、何言ってるんだろう。
えっ?何で私がこの人と戦わなきゃいけないの?
そもそもあの鬼は十二鬼月でもないし。
A「今のは十二鬼月じゃない。弱すぎるもの。
十二鬼月かどうかも分からない貴方と戦っても
結果は目に見えてるよ」
私がそう返すと猪頭はプンスカと怒った。
猪頭「わかってるわ!!
十二鬼月とか言ってたのは炭治郎だからな!!
俺はそれをそのまま言っただけだからなっ!!」
……炭治郎って誰?
猪頭「というかお前!
紋逸と同じ技使ってるが仲間なのか!?」
……紋逸って誰?
A「…鬼殺隊士なら仲間だけど。
私はもう行く。貴方はそこで大人しくしてて」
丁度、隠の人達が数名来たから私はその場を離れて、
他の鬼の気配のする方へと急いだ。
A「雷の呼吸 壱の型 霹靂一閃」
鬼が目の前にいるのにぼけっとしている冨岡さんを
助ける為に私は呼吸を使った。
なのに……。
冨岡「!水の呼吸 肆の型 打ち潮」
どうして鬼を庇うんですか?冨岡さん?
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作者名:燈子 | 作成日時:2023年3月12日 19時