教師パロ

教師パロ1 ページ1

「立花先生、今からお昼ですか？」

話しかけて来たのは私が担任をしているクラスの女子たちだった。

「ええ、そうよ。みんなもお昼かしら。」

「はい！」

「よかったら一緒にお昼食べません？」

「もちろんいいわよ。」

「やったー！」

「じゃあ、校庭の芝生のところに行こーよ！」

「いいねぇ！ピクニックみたい！」

女子達と楽しくおしゃべりしながら校庭の芝生に向かう。

グラウンドでは既にお昼を食べ終わった男子生徒達がサッカーをしていた。

芝生の上で円になって座りお弁当箱を取り出す。

「先生知ってます？2年団の先生にめっちゃかっこいい先生達がいるんですよ！」

「そうそう！7人いて"セブン"って呼ばれてるんだよね！」

「1日で7人全員を見るとラッキーセブンで幸せになれるっていう噂の…！」

「それってもしかして…」

私が続きを言う前に女子たちは私の後ろを見て黄色い歓声をあげた。

何事かと思い振り向くと若武たちが通りかかっていた。

「セブンってやっぱりあの先生たちのことでしょう。」

「先生知ってたんだー！」

「なんで知ってるんですか？」

「やっぱりかっこいいから先生たちの中でも人気なんですか？」

確かに若武たちは昔からかっこいい。

生徒たちの中でも誰が1番かっこいいかなどの投票をしているのを見たことがある。

「やっぱり…。みんなはいつになっても人気だなぁー。」

私がボソッっと口に出した言葉に女子たちは絶句する。

「先生まさか知り合いですか！？」

女子たちの声に気づいたみんながこっちを向く。

「おっ、見つけた。」

若武たちは私を探していたらしく、こっちに向かってくる。

「キャー！」

「セブンがこっちに…！」

「ああ…幸せ…！」

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