悪女に花束を。

さあ、復讐の幕開けだ ページ8

A「美味しい！」



しのぶと一緒に町に出たAは、甘露寺行きつけの甘味処へ来ていた


し「さすが甘露寺さんお気に入りのお店ですね。桜餅もお茶も美味しいです」


A「三色団子も美味しいんだよ！食べてみて」


Aはまだ食べてないほうの団子を、ニコニコしながらしのぶに差し出しだした


し「では遠慮なく……ん、本当ですね。カナヲたちに買って帰ってあげないと」


A「じゃあ私は師範たちに買って帰ろーっと！」


し「あら、煉獄さんは今日泊まりですか？」


A「そうなの！後で伊黒さんも来る予定だから今日は腕によりをかけて料理しちゃうんだ！」


Aとしのぶは、お互い顔を見合わせて笑う


し「お茶のおかわりを貰いますね」


そう言って、しのぶは肩を大きく回して店内のほうへ振り向いた


A「………」


隣に座っていたAは少しだけ身体をズラして、その背中を冷めた目で睨みつけた

そしてー…



A「【陀羅呪、陀羅呪、我今是の言を作す】」



感情を抑え、聞こえるか聞こえないかの声量である言葉を紡いだ





(───布石は敷いた)

(さぁ、楽しみましょう？)

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