つかの間の幸せ ページ7
A「お茶が入りましたよー!」
雲ひとつない深い空の下
Aは恋柱邸の中庭で、柱稽古をする炎柱・煉獄杏寿郎と恋柱・甘露寺蜜璃に笑顔で呼びかけた
煉「うむ、休憩にしようか!」
甘「はい!ありがとうございました!!」
***
煉「うまい!うまい!!」
甘「生き返るわ〜!」
縁側に座り煉獄は茶菓子を食べ、甘露寺は空を見上げながら幸せそうに茶を啜った
A「あの…師範、煉獄さん…」
そんな二人に、Aはお盆を抱えたままモジモジと声をかけた
煉「む、如何したA少女!」
甘「なぁに?」
A「柱稽古で、お忙しいのは分かっているのですが……その…私も師範と煉獄さんと一緒に稽古をしたいです…」
煉 甘「「………」」
A「駄目…でしょうか……?」
頬を染め、恥ずかしそうに目を伏せるAを煉獄と甘露寺は固まって見つめる
そしてー…
煉 甘「「可愛らしいな!/可愛いわ!!」」
A「ふえ?」
甘「師範ー!私の継子、本当に可愛いですぅ!!」
甘露寺は、息を弾ませギュッと強くAを抱きしめる
A「わわわ、師範!」
煉「うむ、妹に欲しいな!」
煉獄も笑顔を浮かべながら腕を広げ、二人を抱きしめる
A 甘「「きゃーっ!!」」
「何やら楽しそうですね」
お互いギュウギュウ抱き締め合い、声をあげて笑っていると中庭の方から鈴を転がすような声が聞こえ、三人は同時に声の先を辿って振り向いた
し「お邪魔します」
ひょこりと屋敷の角から顔を覗かせたのは、胡蝶しのぶだった
A「あっ……」
Aは甘露寺の腕の中でビクリと肩を揺らし、腕の隙間から煉獄の羽織を握った
煉「?…息災か、胡蝶!」
甘「何のご用かしら、しのぶちゃん!」
し「今日はAが非番だと聞いたので、一緒に町に出かけようと思いまして」
A「えっ…あ、うん……でも師範たちに稽古をお願いしていて…」
甘「稽古ならいつでも出来るわよ!Aちゃんがいいなら出かけてきたら?」
煉「うむ、そうだな!我々のことは気にしなくて大丈夫だ!!」
二人の優しい眼差しに、Aは間を置いてゆっくり頷いた
し「決まりですね。さ、A。早く行きましょう」
しのぶはAの腕を引っ張り、見送る二人に軽く頭を下げると恋柱邸を後にした
134人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お嬢 - パスワードを教えていただくことはできますか? (6月7日 20時) (レス) id: 976ebbb59a (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも(プロフ) - パスワードを教えていただくことは出来ますか? (5月16日 3時) (レス) @page3 id: a873a924af (このIDを非表示/違反報告)
さとり - この小説の続きが見たいのですがパスワードが分からんです、、教えてもらえますか? (2023年4月3日 18時) (レス) @page1 id: a3f9ea454b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 抹茶もちさん» 久しぶりの更新見たよ🐶😺は元気(´・ω・`)?♥️ (2023年2月13日 15時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶もち(プロフ) - なななななさん» リクエストにお応えして、コナンの悪女主…『ライアーラブ』を作りました!是非お目通しお願いします(*^^*) (2021年5月12日 0時) (レス) id: 4481fd6e11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:抹茶もち | 作成日時:2020年8月17日 22時