悲しみ ページ23
A「う……ん…」
昇り始めた太陽の光と鳥のさえずりで、Aは目を覚ました
A「……あ、れ……?」
太陽と畳の香りが混ざり、寝起きの鼻を心地よくくすぐる
A「ここ、は……」
まどろみもそこそこに横に顔を動かせば、そこには師範と冨岡さんが並んで座っていた
冨「………」
甘「…A……ちゃん……?」
目が合った二人はこれでもかと言うくらい双眼をかっぴらいていて、暫くの沈黙が続いた後、Aはクスクスと可笑しそうに笑った
A「お二人とも凄い顔…ふふっ…」
甘「わ………笑い事じゃないわよ〜!!」
だばっと滝のように涙を流し、甘露寺はわんわん泣きながらAに抱きついた
甘「よかっだ…Aちゃん…!よかっだ〜!!」
A「し、師範…!?」
なぜ甘露寺がここまで大泣きしているのか分からず困っていると身体中に激痛が走り、Aは痛みに顔を歪めた
冨「!…甘露寺」
Aの様子に気がついた冨岡は甘露寺の肩に手を置き、離れるよう促した
甘「あっ!ご、ごめんなさい…!!」
A「痛い…なんで……!?」
身体を丸めるAを落ち着かせるように、冨岡はAの頬に手を添えた
冨「大丈夫だ…」
A「と、冨岡さ……」
冨「俺がいる」
A「っ…は、い……」
甘「Aちゃん…!」
冨岡の掌から伝わる熱で落ち着きを取り戻したAは、オロオロと慌てる甘露寺に向かって眉を下げながら微笑んだ
A「すみません、大丈夫です…」
冨「何があったか覚えているか?」
A「え?」
冨「痛みの原因だ」
その言葉に一瞬、考える素振りをするが直ぐに思い出したAは顔を真っ青にさせ、ガタガタと震え始めた
134人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お嬢 - パスワードを教えていただくことはできますか? (6月7日 20時) (レス) id: 976ebbb59a (このIDを非表示/違反報告)
さつまいも(プロフ) - パスワードを教えていただくことは出来ますか? (5月16日 3時) (レス) @page3 id: a873a924af (このIDを非表示/違反報告)
さとり - この小説の続きが見たいのですがパスワードが分からんです、、教えてもらえますか? (2023年4月3日 18時) (レス) @page1 id: a3f9ea454b (このIDを非表示/違反報告)
ユキ(プロフ) - 抹茶もちさん» 久しぶりの更新見たよ🐶😺は元気(´・ω・`)?♥️ (2023年2月13日 15時) (レス) id: e86d7cf610 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶もち(プロフ) - なななななさん» リクエストにお応えして、コナンの悪女主…『ライアーラブ』を作りました!是非お目通しお願いします(*^^*) (2021年5月12日 0時) (レス) id: 4481fd6e11 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:抹茶もち | 作成日時:2020年8月17日 22時