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第2話 彼 ページ2

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その日も、変わらない日常を過ごしていた。









俺の中で唯一変わるものと言えば、


季節のせいで変わる景色くらい。









スマホは弄らず、電車が来るのを待つ。









.









その時だった。









女の人の叫び声が聞こえ、




その方向を見ると、



誰かにぶつかったのか、ホームから落ちそうになってる人がいた。









何故かは自分でも分からないけど、




考える前に体が動いていた。









電車が当たるギリギリで、




俺は彼の手を引っ張っていた。









雄「危ねっ…」



?「……びっ、くりしたぁ」



男「すみません! 大丈夫ですかっ?!」



?「ぁ、はい…」









俺は鞄を拾って渡し、



電車に乗り込もうとした。






でもそれは、

ある人の手によって阻止された。









?「待って!」



雄「え?」



?「まだ、お礼…してない、……」



雄「いや、お礼とかいい…っ、ちょっと」



?「ダメ! 今からお礼するから!」









名前も何もかも知らないような、

しかも、こんな地味な奴の手を引いて、

この子は恥ずかしくないのかな…









どこに連れて行かれてるのか、全く分からない。



その前に、お礼って何されるもんなの?









雄「あの、」



?「助けてくれて、ありがとっ」



雄「うん」



?「那須くん」



雄「なんで俺の名前…」



?「だって同じクラスだもん」









あの…ごめんなさい。




俺は自分のクラスに興味ないから、

この子が居たことを、知らなかった。









雄「ごめん、今知った」



龍「なら、自己紹介する。佐藤龍我ですっ、
普通に龍我でいいよ」



雄「え、友達になんの?」



龍「違うの?」









違くはないんだけど…




俺と友達になるって…、絶対、頭悪いじゃん









あ、分かった。




新手のイジメか、絶対そうだ。


じゃなきゃ、こんな変なこと言わないし









雄「イジメなら足りてるんで大丈夫です!」









足りてるっていうか、







もうイジメられたくないから、




俺は繋がれていた手を離して、


また駅に向かって走った。









龍「…? イジメてるように見えたかな?」



.

第3話 始まり→←第1話 変わらない日常



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りゅ(プロフ) - 更新待ってます(;_;) (2019年8月19日 8時) (レス) id: 96b4f5ca06 (このIDを非表示/違反報告)
神保恋零(プロフ) - りおさん» ありがとうございます…!! (2019年2月2日 19時) (レス) id: 7f315aa4a9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 神保恋零さん» 了解です!! ずっと待っていますね。 (2019年2月2日 19時) (レス) id: 65c270f629 (このIDを非表示/違反報告)
神保恋零(プロフ) - りおさん» すみませんっ…! スランプ中なので、次の更新まで少々時期が空きます! 気長にお待ち頂けると嬉しいです。 (2019年2月2日 17時) (レス) id: 7f315aa4a9 (このIDを非表示/違反報告)
りお(プロフ) - 続き待っています!! (2018年12月25日 15時) (レス) id: 65c270f629 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神保恋零 | 作者ホームページ:http:  
作成日時:2018年10月5日 16時

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