20,『…まったく大したモンだぜェ、大神サマってのはよォ!』(イッスン) ページ20
〜イッスンside〜
アマ公が空に丸を書いた途端、そこから太陽が出た。
そして周りは一気に明るくなった。
草や木などは美しい緑色をしている。
正直驚きで何がなんだかすぐにはわからなかった。
イ)ななな…何だとォ!?そ…そうかィ、お前の名前は〈アマテラス〉…!〈天照〉(アマテラス)って言やァ太陽神の呼び名だァ。太陽の筆業〈光明〉だけは失うハズがねェや!
ア)……イッスンに言われるまで自分の筆業すっかり忘れてた←
鬼)…て事は、その力さえあれば〈夜を昼に変える〉のも思いのまま…、という事に?
ア)そうゆう事。
イ)…まったく大したモンだぜェ、大神サマってのはよォ!
〈“流るる筆は五箇のしらべが如く”〉
…これはオイラのじじィが詠んだ句で、優れた絵師の業はまるで楽器のように雅やかだって意味さァ。その句にちなんでお前のその業〈筆しらべ〉と呼ばせてもらうぜェ!
ア)〈筆しらべ〉ねェ…、あんたにしちゃ良いネーミングセンスしてんじゃん。
イ)う…うるせェ!
鬼)ところでこれからどうするんですか?
ア)とにかくふもとの村を狼の姿になって、グルっと走ってくる。見渡してりゃ人間が元に戻ったかをわかるだろ?それより鬼灯こそどうするんだ、そのままじゃ鬼ってのがバレバレだよ?
鬼)擬態薬を飲めば大丈夫です。一時的に角は無くなり、耳は人と同じような形になるのでご心配なく。
ア)(*゚ロ゚)ォォォオオ。
イ)とにかく行こうぜェ。
鬼)擬態薬の事も含め少し用事があるのですみませんが先に行ってください。
ア)わかった。
と言うと鬼灯はいきなり高台から飛び降りた。
オイラとアマ公は下をバッと見たが鬼灯の姿はどこにも無かった。
ア)行くの速!!
イ)おい、アマ公。オイラ達も速く行こうぜェ!
ア)あぁ。
アマ公は狼の姿に変えた。
イ)とっとと行くぞォ、アマ公!みんなが無事かどうか気になるし…それに─
オイラが言いかけた時、後ろから声が聞こえた。
?)……何じゃ、お主は!?
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作者名:迦楼羅炎 x他1人 | 作成日時:2015年4月3日 22時