13,『閉じ込められてしまいました。』(鬼灯) ページ13
〜鬼灯side〜
はぐれ珠を手に入れた後、私達は更に奥へと進んで行きました。
すると鳥居が現れ、その先に長い坂道。
更にその先は洞窟。
でもそんな事はどうでもいい様子で、私達は何の躊躇もなくスタスタと中へ入りました。
躊躇してたら先へは進めませんしね。
まぁたかが洞窟でビビって立ち尽くす奴らや入るのを躊躇する人を、私は馬鹿としか思いません。←
それはそうと、入って少し歩くと洞窟の入口が木の幹で出来た頑丈な門で塞がれてしまい、私達三人は閉じ込められてしまいました。
鬼)……、何か閉じ込められましたね。と言うかここどこですか?
イ)こ…ここはもしかして─神話に出てくる幻の祠〈イザナギ窟〉じゃねェか!?
鬼)〈イザナギ窟〉…ですか?
イ)百年前、白いオオカミ白野威を従えて怪物退治をしたっていうあの〈伝説の英雄イザナギ〉を祀った祠だよォ!
さっきから天の川といいこの祠といい、オイラたちはどこで迷い込んじまったんだァ?
鬼)……て事は目の前にあるあの大きな像がイザナギさんですか?
ア)あぁ…、懐かしい顔だな…。
イ)…でもこりゃひどい荒れようだぜェ。見ろよ、剣何かボロボロに崩れてひでェありさまだァ。
あれじゃ神サマの加護もあったもんじゃねェや…。
ア)確かに…。(あ、そうだ!)
何かを思い付いたのか、アマテラスさんは筆業を使い、何かを描いていました。
すると目の前にあったボロボロの剣は瞬く間に元通りの姿へと。
イ)や…やっぱり今までの筆業はお前の仕業だったのかァ!?
鬼)今頃気付いたんですか…?
ア)遅…。(笑)
イ)うるせェ!てかそれよりあんな鋭い筆遣いが出来るたァお前一体…
そう言いかけたとき、空が突然輝き出した。
蘇神様が現れた時のように。
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作者名:迦楼羅炎 x他1人 | 作成日時:2015年4月3日 22時