10,『今は進む事の方が優先だよ』(アマテラス) ページ10
蘇)おお…、我らが慈母アマテラス大神。御許がこの世を去られて幾星霜、時世経て久しくなりにけるも─この〈蘇神〉ひと時も欠くことなく今日の日を待ち申しけり。
御許の御隠れの際に転びでし〈十三の筆業〉は─この広い人界に惑い散り散りになりにけり我は天の星座となりて生き長らたるを─今一度御許に仕わせ失せ物の蘇るを見継がせたまえ!
この力あらば涸れた天の川など忽ち星くずで溢れさせ給いぬ。
そう言い終えると蘇神が〈蘇〉と刻まれた玉となり、私の中へと入って行った。
イッスンは驚きのあまり固まっていた。
イ)……今のは画龍の神サマ〈蘇神〉じゃねェか!何でそんなモンが出てきてお前に宿るんだァ!?
ア)耳元で騒ぐな!
イ)〈この力で天の川を蘇らせる〉ってまさかお前─オイラみたいに筆業を使えるんじゃ…?…いやまさかなァこの幻と呼ばれた神業、おいそれと真似出来るはずがねェや!
こいつまだ気づいてねェのか…?
ア)まぁいいじゃねえか、とにかく天の川に戻るぞ
私は筆業で天の川を塗り潰した。
すると突然目の前に美しく輝く綺麗な天の川が出現。
鬼灯も軽く反応したのか、少し目を見開いていた。
イ)ななな…何だとォ!?星くずの川が現れやがったァ!!ここはホントに天の川だったってのかィ?イ…イヤそんな事より今の筆業は一体誰の仕業だァ?
ア)それよりも、今は進む事の方が優先だよ
イ)そ…そんくらいわかってらァ!!
こうして天の川を渡り、光り輝く門へと足を運んだ。
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作者名:迦楼羅炎 x他1人 | 作成日時:2015年4月3日 22時