狂愛【wrwrd】 (ページ4)

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君は僕の【Os】ページ4

『……もう動いていいよね？』

「まだダメ…ちょっと目元だけやらせて」

『うん…』

-------❁ ❁ ❁-------

今日は2人の休日が重なり、デートに行くことに。
じゃあ準備するねと部屋に戻ろうとすると

「あのさ…俺にメイクさせてくれへん？」

彼が私を引き留めた。

『ん？』

一瞬停止する私の思考。

話を聞いてみると、「Rouge Haussmann」という口紅を知ってからメイクに興味が出たとのこと。

『じゃあ使い方とかいろいろ教えるからポーチと鏡持ってくる。待ってて』

私が部屋へ向かうと

「やっためぅー！」

彼は笑顔でそう言った。

-------❁ ❁ ❁-------

そして冒頭へ戻る。

じゃあ下地から教えるね、と言っていたが彼は何故か把握済みだった。

「んふふ、予習。これくらいは調べてあるんやで」

ああ、頼むから綺麗な顔で微笑まないで。

それからは私が教えることは、ほとんどないまま進んでいった。

「うーん……難しいなぁ…」

『そんなこと言ってるけど私より上手にアイライン引けてるよ！凄い、流石だね』

「ありがとう。お世辞でも嬉しいわ」

私にアイメイクを丁寧に施し、口紅を塗った。

『なんだか緊張したよ…ありがとうね』

「いつもこんなに手間をかけて俺の隣に立ってくれてるんやね……ありがとう」

私を綺麗な瞳で見つめると手を握った。

「今日はAが前から行きたいって言ってたとこ行こな」

『うん！』

彼が誕生日にプレゼントしてくれた○○○を着て、手をつなぎながら家を出た。