運命の人の彼女になりました【stxxx】

彼女になって30秒 ページ32

夢主side

月日は流れてころちゃんとも普通に話せるようになった頃


チャイムが鳴った


な「ちょっと見てくる」


そう言って玄関に行ったななもり先輩




の焦った声が聞こえた瞬間



知らない男の人が入ってきた



な「ちょ、誰ですか！
勝手に入らないでください！！」



ななもり先輩を押しのけ中に入ってくる男の人



私を庇うように立ってくれてるみんな





だが1人だけ様子が妙だった



『さとみ先輩、、、？』






顔が青ざめている






その後の言葉に





さ『父さん、、、』



「帰るぞ、さとみ
もうお遊びの時間は終わったんだ」





私たちは言葉を失った



＿＿＿＿＿＿

なんとか男の人を追い返して


酷く震えるさとみ先輩に話を聞くことに


さ「実は、さ
俺ん家、結構大きい病院なんだ
俺の父さんは院長で、俺が病院を継ぐことはずっと前から決まってて」

「ほんとはもっと上の学校に行けって言われていて
俺がこの高校に行くって決めた時にすごく反対されて、
お前がやめないなら引きずってでも退学させるって

でもそれじゃ、俺は一生父親の言いなりだ
それは嫌だ
そうなるくらいなら縁を切る
病院の跡は継がない

そう言ったんだ

そしたら
じゃあその学校でトップをとり続けろ
それが出来なきゃ退学しろ

今一緒にいるみんなとも、縁を切れって」

途切れ途切れに、それでも話してくれるさとみ先輩


さ「それだけは、どうしても嫌だった

だからトップを取り続けること
大学を卒業したら跡を継ぐこと

それを条件に学校に通って、みんなと暮らすことを許されたんだ


でも1度、トップを逃しそうになって
それを伝えたら、みんなといることをやめろって言われて、、


ずっと言えなくて、ごめん」


誰も責めることなんてしなかった


な「ごめんね、さとみくん
気づいてあげられなくて」

口を開いたのはななもり先輩だった

うんうんと頷くみんな




私だって、さとみ先輩と離れたくない





『どうにか、ならないですか、、？
このままじゃ、さとみ先輩は、、、』

私は思わず泣き出してしまう


な「どうにかしよう、俺らだってさとみくんがいなくなるのは嫌だ」

ななもり先輩の言葉を皮切りに

り「、そうだよ！どうにかしよう！」

涙を堪えて言う莉犬くん

それに続いてみんなも

こ「いっちょやってやりますか！」

る「ですね！」

ジ「よっしゃ！！」



こうして私たちの作戦は始まった


絶対さとみ先輩を返してなんてやらないんだから

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