入院生活 6 ページ7
『…何やってるの?』
「あ、」
彼が開いていたノートにはおびただしい数の文字
それが気になって、私は指さして聞いていた
すると、突然それを体で覆うようにして私の視界に映らないように必死に片付けようとする
『え!待って待って待って!』
「嫌です!」
『嫌じゃないから!!』
「なんですかそれ!!」
『知らないけど見せて!!!』
なんて言い合いながら、彼の手の中に収まるノートを見たくて取ろうと必死になる
でも必然的に、身長が低い私は以外にも大きな彼の力には勝てなくて、ぜーはーぜーはーしながら椅子に座った
なんせ体力がないもんだから。
「だ、大丈夫?!」
『あー、大丈夫大丈夫』
私があまりにも疲れてたように見えたのか、心配してくれる彼。それがちょっと嬉しかったり…
『ねえ、名前は?私はA!』
「…相川、真冬です」
『真冬君!名前までかっこいいんだね!』
「…?」
頭にハテナを浮かべる真冬君は自分がイケメンだって気づいてない
まあ、気づかなくてもいいか。
じゃなくて
『真冬君、ノート。』
「え、嫌」
手のひらを上に向けるようにして真冬君の前に突き出す。その仕草を見てもまだ渡したくないらしい。
しょうがないなぁ…
私はバッグの中からスケッチブックを取り出して、それを真冬君の前に差し出した
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Cocoa@そらまふらー/crew - 感動しました…涙が止まらない(;∀;) 文才分けてください(( これからも頑張って下さい! (2018年8月14日 21時) (レス) id: 13604fc398 (このIDを非表示/違反報告)
どこかの誰か - 普通に感動してボロ泣きでした(;Д;)こういう話には弱いもんで…。にゅまさんの才能を感じました!これからも色々読んでいきたいです(´ω`) (2018年8月10日 15時) (レス) id: d235b15c87 (このIDを非表示/違反報告)
明日香 - この話は切なくて泣けてしまいました。涙ってこんな簡単に出るのかな?って思いました。 (2018年6月9日 22時) (レス) id: a3a1fc3f89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう - 切ないけど、幸せな話で感動しました。 (2018年6月9日 15時) (レス) id: e6be9093a8 (このIDを非表示/違反報告)
ひよこ - ヤバいです。泣きました。私こんなに涙腺緩かったっけ? (2018年6月2日 20時) (レス) id: 46f91ead37 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:にゅま | 作成日時:2018年5月4日 4時