【まふまふ】入院生活【歌い手】

入院生活 18 ページ19

気づけば僕は君を求めていて、扉を開けていた


ベッドに横たわっていた君は僕を見つけると心配そうに僕を見つめて、動かない僕に何か話しかけた



でも僕には何も聞こえなくて、聞きたくなくて
君に近づくと


僕は口走っていた






死にたくない、でも生きたくないそんな感情をぶちまけるように僕の口から、蛇口から流れる水のように言葉が溢れ出していく




そんな自分が止められなくてどうすればいいのか分からない。その時、ふと体を抱きしめられた






その瞬間、頭の中のもやもやが一瞬で消えて必死に僕をつなぎ止めようと抱きしめる彼女に、胸が苦しくなった


僕が名前を呼ぶと、いつもの元気いっぱいな笑顔じゃなくて、優しく包み込むような、そんな笑顔で僕に話してくれた









僕が消えたら嫌だ。








そんな言葉、昔飽きるほど何回も聞いた

その都度、僕の中の黒くてドロドロとした感情が悪態をつく



どうせ忘れるくせに

口だけのくせに

何もしてくれないくせに








だけどなんで…


君からもらった言葉は僕を、ねじ曲がった感情を素直にさせるのだろう


その言葉を引き金に、我慢していたはずの涙が、洪水のようにとめどなく溢れてきた









苦しい…









悲しい…









寂しい………









本当は









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生きたい。

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