標的117 あたたかく、懐かしい炎 ページ9
9代目はこの全てのことは自分の弱さ故に引き起こしてしまったと言う。その弱さがXANXUSを永い眠りから目覚めしまったのだとわけのわからないことまで言い始める。
9代目は普段のツナくんの生活をリボーンから聞いていたらしい。ツナくんがマフィアのボスとしては、あまりにも不釣り合いなこともわかっていた。
それでも9代目は彼を選んだと言う‥‥だがおかしいぞ、9代目はXANXUSとツナくんのどちらかを後継者にする為、そして二人を支持している皆に納得させる為にこの戦いをさせたの筈‥‥。
もしかして、9代目は初めからXANXUSではなく、ツナくんを後継者に選んでいた‥‥?
9代目は左腕を上げ人差し指に死ぬ気の炎を灯しツナくんの額に当てた。そしてツナくんが泣き出したと同時に9代目の死ぬ気の炎は小さくなっていく、最後は腕の力は無くなりゆっくりと目を閉じた。
「そんな‥‥待ってください‥‥‼9代目‼9代目ー‼!」
ツナくんは9代目の手をギュッと握ってボロボロと涙を流す。
「よくも9代目を‼!9代目へのこの卑劣な仕打ちは実子であるXANXUSへのそして崇高なるボンゴレの精神に対する挑戦と受け取った‼」
「な⁉?」
その発言に驚くツナくん。
「しらばっくれんな!9代目の胸の焼き傷が動かぬ証拠だ‼ボス殺しの前にはリング争奪戦など無意味‼俺はボスである我が父の為、そしてボンゴレの未来の為に
貴様を殺し仇を討つ‼」
急に何を言いだすんだこいつは‼9代目をゴーラ・モスカに入れたのはお前ではないか‼
あまりの言葉に私達は動揺する。
リボーンによると、“ゆりかご”という8年前のクーデターの主犯であるXANXUSを次期ボスとして迎えても、それを知る連中は反対する‥‥だが、ツナくんを悪役に陥れ、弔い合戦としてボスの仇を打てば多くのファミリーに絶対的な信頼を得ることが出来るとのこと。
それに本来次期ボスとなるツナより強ければ、自分が真の正統後継者であることも証明出来るとまで言う。
XANXUSはボスになるのと同時に独裁体制をとる為にこの罠を作ったのだろう。
モスカがもし私達を殺しても遅かれ早かれツナくんが私達を助けに来ることを読んでいたのだ。
「憶測での発言は慎んで下さい、リボーン」
「全ての発言は我々が公式に記録しています」
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作者名:☆にゃんロック☆ | 作成日時:2019年3月14日 22時