黒く美しい少女は“黒曜編”

標的64 風紀委員長と爆弾少年 ページ43

カランカランッ

Aさんは倒れたのと同時に複数のダイナマイトを落とした。そのダイナマイトは見覚えがあった。

ツナ「えっ？コレって獄寺くんのダイナマイト⁉」

リボーン「恐らく、さっきの爆発は獄寺が落としたダイナマイトを使ったんだろーな」

『くっ・・・』

Aさん、汗が物凄い出てる・・・早く何とかしないと‼

俺はAさんを楽な体勢に寝かした。

骸「クフフフ、彼女には強めの麻酔をしたのでここまで来るとは思っていませんでしたが」

リボーン「麻酔で動けない体をAは無理矢理動かしたのか、体に負担がかかるぞ」

ツナ「お前、Aさんに何でそんな事をしたんだ‼」

骸「彼女は僕の大切な人になりますからね、傷付けず大人しくして貰う為にですよ、それより今は自分の事を考える方が良いのでは？」

六道骸の目は“一”から“三”に変わった、すると上から長い何かがボトボトと落ちてきた。

ツナ「へ⁉」

シャー‼シャー‼

ツナ「蛇だ！」

大量の蛇が俺の周りを囲んで舌をチロチロと出して此方を睨んでいた。そして横になっているAさんには綺麗に避けてジリジリと俺の所近づいて来た。

ツナ「ひぃぃ！きたぁ‼あ、こ・・・これも幻覚なんじゃ！」

さっきの地割れも、幻覚だったし。

骸「正真正銘の毒蛇ですよ、なんなら咬まれてみますか」

ツナ「そ、そんな‼」

骸「第三の道畜生道の能力(スキル)は人を死に至らしめる生物の召喚。さあ、生徒の命の危機ですよ、いいんですか？」

六道骸はリボーンに挑発した。毒蛇が一気に俺を襲って来た。

ツナ「ひぃぃ‼やめて！助けて‼」

俺がやられそうだというのに、リボーンは全く動じず笑っていた。

リボーン「あんまり図にのんなよ、骸。俺は超一流の家庭教師だぞ」

突然、何かが六道骸に目掛けてギュルルルルと回って飛んで来た。それに気づいた骸は三叉槍で弾いた。

カラカラカラッ

ツナ「！トンファー⁉」

獄寺「10代目・・・！伏せてください！」

ツナ「え⁉」

聞き覚えのある声がしたと思ったら、上から大量のダイナマイトが降ってきた。

ドガガガ‼

ダイナマイトで蛇は一気に吹き飛んだ。

ツナ「うわあ‼!・・・！ヒバリさん‼獄寺君‼」

獄寺「おそくなりました」

ヒバリさんが獄寺君に肩を貸して歩いて来た。

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